みなさん、こんにちは! エールハウス旭店、リフォーム・リノベーションアドバイザーの川﨑です。
今回も引き続き、家の設備『給排水配管の基礎知識』について書かせていただきます。
給水管
地面の下に埋設された配管が、道路からメーターを通って敷地内に通っていき、各箇所(トイレ・洗面所・お風呂・台所など)へつながり、水が運ばれてきます。昔の給水配管は鉄が多く使用されていた為、年数による劣化で錆が発生して腐食が進み、配管に穴が開いて漏水を起こしてしまうケースが多くみられました。
給水管の種類
【昭和後期】
配管は『亜鉛メッキ鋼管』が使用されていました。管内に赤錆ができて、水道をひねると赤水、バクテリアが発生。健康に悪い水になってしまっていました。
【昭和50年以降】
『硬質塩化ビニル鋼管』が主流になります。これは鉄管内に塩化ビニルが組み込まれていて、直管内は錆びることが無くなりました。その後、接合部やバルブも改良されコア内蔵継手が使われる事になりました。
【平成10年以降】
技術革新により『ステンレス鋼管』、『塩化ビニル管』、『ポリエチレン管』等が発明されて、錆問題が完全になくなり、美味しい水道水が安全に供給されるようになりました。
塩化ビニル管の種類
住宅のに水道管として一般的に採用されている『塩化ビニル管』をご紹介します。
VP管【水道用硬質ポリ塩化ビニル管】
一般的に給水管に使用されます。VU管より肉厚で、HIVP管に比べて耐衝撃性が劣ります。
VU管【硬質ポリ塩化ビニル管】
主に排水に使用されます。VP管に比べ肉薄です。
HI管【水道用耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管】
外部の給水配管に使用されます。VP管に比べ耐衝撃性に優れ低温時でも割れに強いのが特徴です。
HT管【耐熱性のある塩化ビニル管】
VP・VU・HI管は60℃以上の給排水が通る給水湯配管には不向きですが、HI管は耐熱性に優れ90℃程度まで使用可能です。
普段の生活の中では見る事のない配管について、今回は簡単に書かせていただきました。集合住宅で使用する耐火層のある排水配管や、水道用消音・保温材付架橋ポリエチレン管など細かく説明するともっと様々な種類や部材があり、生活に無くてはらない、奥が深い配管設備です。
次回は『換気・排気設備の基礎知識』について書かせていただきます。それではまたよろしくお願い致します。
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