無垢フロアを張りました!~カーペットからフローリングへ~

皆様こんにちは。エールハウス藤沢店、二級建築士の新井田です。

さて今回は鎌倉市にお住まいのお客様宅で敷き込みカーペットからフローリングへ張替えをさせていただいた工事をご紹介致します。

昔では建物の床を居室・廊下・階段などを敷き込みカーペットで仕上げることも多かったですが、最近ではハウスダストやダニなどの問題から少なくなってきましたね。

今回のご相談頂いたお客様のご自宅はキッチンや洗面所、ダイニング以外のお部屋はカーペットで施工されていましたが、リビングをフローリングにしたいとのことでご相談をお受けいたしました。

まずは実際の工事内容の前に敷き込みカーペットのメリット・デメリットについてご説明致します。

 

カーペットのメリット

 近年ではあまり見かけなくなってきたカーペットですが、今までたくさん使われていただけにメリットも多い床材です。

  • 足触りがよく歩き心地、踏み心地がよい。
  • 防音性が高く、足音が気にならない。物を落としても響かなない、凹まない。
  • 埃が舞い上がりにくい
  • ホテルライクな見た目で高級感がある。
  • 床が冷たくなりにくい。
  • 転んでもクッション性が高い為けがをしにくい。
  • 防滑性が高いので滑りにくい。

などなど実は魅力的な床材です。

防音性はさまざまな床材の中でもかなり良い方で、20年ほど前のマンションでは頻繁に使われていてマンションによっては居室をフローリング禁止でカーペットのみを規約としているマンションもあったほど優れた床材です。

 

カーペットのデメリット 

  • ダニが発生しやすくアレルギー等の原因につながりやすい。
  • 汚れが落ちにくく、掃除がしづらい。
  • 家具の跡が残ってしまう。

など、掃除のしにくさはカーペットあるあるで掃除、お手入れをしないと先ほど述べたようにダニなどのハウスダストにつながりやすいというのが近年少なくなってきている要因となっています。

日頃からカーペットはお手入れを欠かせませんが、現在ではカーペットクリーニングを扱う業者さんも増えてきましたのでプロに任せるのも一つの手ですね。

 

フローリングの紹介は私の新井田の床ブログにてご紹介しておりますので是非そちらもご参照下さい。

  1. にいだの床ブログ ―vol.1― フローリングの歴史 畳から板張りへ | YELLHOUSE
  2. にいだの床ブログ ―vol.2― フローリングの種類について解説 | YELLHOUSE
  3. にいだの床ブログ ―vol.3― フローリングの施工方法・お手入れ方法 | YELLHOUSE

 

工事スタート

まずは既存のカーペットを剥がしていきます。

既存のカーペットの施工方法はフェルトグリッパー工法とよばれる一番主流な施工方法でした。

カーペット施工方法にはいくつか種類があり、今回施工されていたフェルトグリッパー工法や、接着剤を全体に塗布し直で張り付けてしまう全面接着工法など数種類あります。

フェルト・グリッパー

フェルトグリッパーとはカーペットを張る前に下に施工するもので、フェルトは防音性や弾力性向上のための下地材となり、グリッパーは部屋の隅に回しベニヤのような木材の表面に釘のようなトゲが付いた材料で、カーペットをひっかけてずれないようにする為の部材です。

今回はフローリングに張り替えですのでカーペットを剥がした後にフェルト、グリッパーも外し、荒床の状態にします。

ベニヤの腐食部を交換し、いよいよフローリングを張っていきます。

 

注意点①

カーペットから違う床材に張り替える際の注意点は、それぞれの材料の厚みを考慮する事です。

 カーペットの厚みはグリッパーを入れて13mmほどになります。

無垢材は15mm、一般的に複合フローリングは12mmなので厚みはほぼ変わらないのですが、クッションフロアやフロアタイルなどの厚みが薄いものに張り替えたい場合は、ベニヤを捨て貼りするなどをしないと取り合いが見えてしまうことがある為、注意が必要です。

左:無垢 右:複合

また無垢材は15mmなので少しカーペットより床高が上がりますので、逆に敷居などの高さがカーペットより下がってしまっている場合などはフロアの断面が見えてしまうので注意が必要です。

無垢フロアはスクリュー釘・ブラッドネイルなどの釘と接着剤を併用します。ボンドは水性系(木工ボンドなど)等使用不可で、エポキシ系やウレタン系のボンドとなります。

 

注意点②

無垢材を施工する上で最も気を付けなければならない点がフローリングの間隔です

木は調湿効果がある為、湿度が高いと水分を吸収し、低いと放出します。

その為冬場の乾燥し湿度が低い時にフローリング同士をピッタリに突き付けて施工してしまうと、夏場に湿度が上がり、木が膨張した際にフロア同士がぶつかり合い、フローリングが大きく反れてしまう場合があります。冬場に施工する際は名刺一枚分はどのクリアランスが必要になります。

 実際大工さんが施工する際は、スペーサーを挟んで施工していきます。

スペーサー

スペーサー拡大

 

完成しました!

今回はサンプルを取り、お客様と樹種や表面の仕上げ、フロアの幅などを詳しくご説明し、ナラ木(オーク)の120mm幅の自然塗装仕上げにしました塗料はドイツのオスモカラーの自然塗装品にしました

完成しました

綺麗です

打ち合わせの様子

塗料には自然塗装の他に、ウォルナット柄のオイル塗装などもご検討されていました。無塗装の床材の場合はフロアを張った後に塗装屋さんが塗装をする必要があります。その際に好きなメーカーさんの塗料で仕上げることもできるので是非ご相談下さい。

 

 エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。是非、お気軽にご相談ください!

お問合せ

 


 

 エールハウスでは、『皆様の暮らしが快適で笑顔があふれる住まいづくり』をきめ細かくお手伝いさせて頂きます。

 エールハウスの各スタジオでは、常設で水廻り設備などを展示しています。お住まいのご相談やスタジオ見学など、お気軽にお近くのエールハウススタジオへお立ち寄りください。皆さまのお越しを、スタッフ一同お待ちしております(^^)/

 

★スタジオ情報は下のスタジオ写真をクリック★

湘南店スタジオ

旭店スタジオ

藤沢店スタジオ

 

★各スタジオの紹介動画もYouTubeにて公開中です★

旭店スタジオ★キッチン紹介

湘南店スタジオ★キッチン紹介

藤沢店スタジオ★システムバス紹介

 この他にも、様々な動画を公開中です!

新築物件紹介

中古マンションリノベ

インスタにて施工写真公開中♪