和室をLDKの一体空間に! ~内装改修工事 工事完成編~

 皆様、こんにちは。エールハウス藤沢店スタジオ、二級建築士の新井田です。

 今回は前回の続きで『内装改修工事 後編』をお届け致します。

(前回のブログはこちら➜)和室をLDKに! ~内装改修工事 打合せ・工事編~

 前回は床下地が組み終わるところまで進みました。本日はその続きからご紹介します!

 

天井

 床下地を組み終わりましたら、和室天井下地及びボード張りを行います。

野縁組

ボード張り

 

 

 もともと梁の高さの関係上、梁部分が天井より下がってしまい、梁の形が見えてしまうことは設計した段階で分かっていましたので、お客様にはご了承を頂いておりました。

 ただ、梁型がどのように見えがかるか、組み終わるまでわかりませんので心配しておりましたが、実際に組み終わると、そこまで気にならない梁型に納まりましたので一安心しました。

梁型

 

 今回の工事ではキッチンの組み立てがある為、キッチン組み立て前に床を仕上げます。

パテ処理

 

 選定した床材は、もともとフローリングを予定してお話を進めさせて頂いておりましたが、お客様のご意向でパッチワークラグ調のクッションフロアを施工させていただきました。

 なんでも床材を調べていた際にこのクッションフロアに一目惚れされたようで、施工後の仕上がりを確認された際は大変喜ばれておりました。

床完成

 

壁・窓枠

 床を仕上げたら、キッチンの組み立てと和室壁に石膏ボードを張っていきます。石膏ボードを固定するための下地も入れていきます。

 今回、和室の真壁大壁に変更する際に取り合い部で注意しなければならないのが、サッシなどの開口部です。和室の場合、サッシの取付け方が洋間と違い、外付けサッシになります(図1)。

洋間は半外付けサッシという収まりで(図2)、図のような違いがあります。

 

 洋間の場合は、サッシと柱の取り合い部は窓枠を回しますが、和室の場合は窓枠を付けず、化粧柱が仕上がりとなっている場合が多いです。真壁から大壁に変更する場合は化粧柱が隠れてしまいますので、サッシ周りの壁の納まりを考えなくてはなりません。

 

(図3)のようにボードを巻き込んでクロスで仕上げるか、(図4)のように窓枠で納めることもできますが、サッシ枠が窓枠の中に入り込んでしまうので開け閉めがしづらくなってしまい、見栄えも悪いです。

 在来工法(タイル張りのお風呂)から、システムバスに交換する際に、既存の窓を残す場合に上記のような納まり(図4)になる場合が多々あります。

サッシより枠が内側になっている。

 

 そこで今回は化粧カバー枠というものを利用しました。この化粧カバー枠はもともと古くなった窓枠に被せるように取付けるものです。

 コの字型になっている為、(図5)のように取付けることで比較的簡単に窓枠をリフレッシュすることが可能です。

 今回はこの形状を利用することで窓開口を変えず、本物の枠を付けたようにすることができました。(図5)のように下地を入れてもらい、カバー枠を取付けしました。

化粧カバー枠

 実際に取り付けた写真ですがいかがですか?大工さんが綺麗に納めてくれましたので、本物の枠と遜色ない仕上がりになりました。

 

キッチン

 大工さんが枠加工や壁のボード張りと並行してキッチンを組み立てます。

 今回は『LIXILさんのシエラS』をお選び頂きました。扉カラーはシエラSカタログの表紙のカラーでご注文頂きました。

 吊戸棚がネイビーブルーの鏡面仕上げ、下台がブラックの木目調で鮮やかな吊戸棚のネイビーブルーが生えるキッチンとなりました。

キッチン組立

 また、今回は今現在コロナ禍で注目されているタッチレス水栓を取付け致しました。基本的にタッチレス水栓は100V電源が必要となり、キッチン裏に電気配線が必要となりますが、今回のタッチレス水栓は乾電池タイプですので電気工事が必要ありません。

タッチレス水栓

 センサーに手をかざすだけで吐水、止水ができる為、手を洗う時など水栓を触りませんので衛生的にお使い頂けます。

 キッチンを取り付け、石膏ボードを張り終えましたら廻縁や巾木を取り付けし、大工さんの仕事はこれで完了となります。

 

壁クロス

巾木・廻縁完成

 下地が終わりましたら、クロスの職人さんがパテ下地処理をし、クロスを仕上げて行きます。

 

 クロス貼り完成後です。クロスが浮いている箇所が見受けられますが、リフォームでクロスの貼り替えをする場合、既存クロスを剥がしした時、剥がした際に下地が傷まないよう、裏紙が残ります。

 その上に新しいクロスを貼っていきますが、乾く前の糊の水分で裏紙と下地の壁が剥離することにより浮きが発生します。

 その為、貼りたてのクロスは浮きあがっていますが、糊の水分が渇くことにより再度壁と密着して浮上りも引いていきますのでご安心下さい。

※通常一週間ほどで浮きが治まりますが、それでも治らない場合は下地や糊の不良の場合がありますのでお問合せ下さい。

 

完成しました

 最後にコンセント類などの設備機器の取り付けをして、完成です。

 壁・柱がなくなったことにより、広々としたLDKとなりました。

 今まで和室だった空間だとは思えないほど見違え、お部屋の使い勝手も良くなり、お客様にもご満足頂けました。

 

 エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。是非、お気軽にご相談ください!

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