古くなった賃貸アパートの内装をリフォーム!~工事編~

 みなさん、こんにちは! エールハウス藤沢店スタジオ、二級建築士の新井田(にいだ)です。

 今回のブログでは、「古くなった賃貸アパートの内装をリフォーム!」の第2弾『工事編』を、実際の工事内容と一緒にご紹介いたします!

 

アパートの大家様からのご依頼

 藤沢市に所在するアパートの大家様より、「30年以上にわたり入居されていた方が引っ越されたので、リフォームして内装を綺麗にして欲しい」とのご依頼をいただきました。

 前回のブログでご紹介した、お客様とお打ち合わせした内容で工事を進めて行きます。

 

■工事着工・大工工事

 工事着工はまず解体から始めます。

 天井、キッチンなど、改修予定箇所をどんどん解体していきます。

解体後:天井

解体後:キッチン

 解体後の写真です。小屋裏の状態がよく確認できます。

 この解体した状態で、コンセントを増設させるための配線を、小屋裏で先に分岐させておきます(後のメンテナンスを考慮し、天井点検口からすぐに届く箇所で配線を分岐しました)。今回は既存の壁が真壁のため、配線は露出配線をモールで隠します。

※真壁とは柱を露出の化粧柱とした納め方で、主に和室などでよく見られる納まりです。基本的に壁厚が薄く、壁を解体しない限り、中に配線を通せない場合がほとんどです。

 一般的な洋間などに使われる壁を大壁と呼びます。柱が隠れるので、化粧柱を使う必要がありません。

真壁・大壁納まり

 天井を解体後、野縁を組み、石膏ボードを張っていきます。

天井野縁組

天井石膏ボード張り

 天井が張り終わると、次は床を張って行きます。今回は畳からフローリング張り替えの為、荒床の上に根太を組み、合板・フローリングと順に張っていきます。

 まず根太を流し、高さを調整しながら下地を組んでいきます。

床根太組

 下地を組み終えたら、床に12mmの合板を捨て張りし、仕上げのフローリングを張ります。

養生します

フローリング完成

 フローリングの完成です!この後の他の工事で傷つかないよう、床には養生をします。

 今回使用したフローリングは、DAIKENの ルームアートJAを選定いたしました。このルームアートJAはシートフローリングと呼ばれ、フローリングの表面がオレフィンシートと言う木目調プリントを施したシートが貼られています。実際の木の質感はありませんが価格もリーズナブルで、傷や汚れに強いので賃貸物件にお勧めです。

 詳しくは床ブログでご紹介していますのでご参照下さい。

 キッチンの床にはCF(クッションフロア)を貼るので、床にベニヤを捨て張りします。

 

■クロス工事

 大工工事が終わり次第、今度はクロスの職人さんが壁・天井クロスと床CFを貼ります。

 クロスを貼る場合、

  • 石膏ボード
  • 下地ベニヤ

 の下地が一般的です。繊維壁や左官仕上げの壁には貼ることができません。

 塗り壁にクロスを貼るには、

  • 塗り壁の上にベニヤを重張りする
  • 壁を解体し、下地からやり直す
  • 下地処理を施す

 などの工事が必要となりますが、その分、費用は上がってしまいます。

 今回は既存の壁が塗壁でしたので、総パテと呼ばれる下地処理を施すことでクロスを貼れるようにする方法をとりました。

 パテ処理は、クロスを貼る前の下地処理として必ずおこないます。基本的には、下地の石膏ボードなどの継ぎ目やビス頭の不陸を無くし、平滑な面を出すために行います。そのパテを壁全面に施して仕上げ、左官壁でもクロスが貼れるように処理していきます。

 しかし、この総パテの作業ですが、熟練の職人さんの技が必要となります。平滑な面を出し、クロスがはがれにくいように施工するのは、かなり難しい作業となります。また、石膏ボードの下地に比べて凹凸を拾いやすいので、なるべく柄物や厚みのあるクロスを選定することをおすすめします。

総パテ施工

このパテで下地処理をします

 パテ処理が終わったらクロスに糊付けをし、職人さんが丁寧に貼っていきます。

壁クロス貼り終わり

 今回和室で使った天井のクロスは、サンゲツの板張り柄のクロス、「SP9568」を採用し、コストを抑えながらも敷目天井風に仕上げました。

壁・天井クロス完成

天井はサンゲツSP9568

 

 キッチンの床には、クッションフロアを貼りました。

クッションフロア貼り完成

 

■水廻り工事

 クロスを貼り終えたら、次は水廻り設備の取り付けに移ります。

 まずはキッチンの据付を大工さんに施工してもらい、次に水道の職人さんに水栓の取り付け、排水の結びをします。今回は電気温水器を撤去し、給湯管を既存の給湯器から分岐させ屋内に引き込みました。配管モールを使用し、給湯管・給水管を引き込むことで給湯設備を1つにまとめることが出来ました。

給湯設備を一つにまとめ

 

 ■その他雑工事・完成

  • 新調した新規畳・張替えをした襖を納めます。
  • 玄関土間はモルタルで仕上げます。
  • その他配線のモール
  • キッチンのコーキング
  • 照明の取り付け

 など雑工事を終わらせ、最後に清掃をして完成です!

 

 次回はついに「完成編」をお届けします!是非お楽しみに!

 エールハウスでは、二級建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。是非、お気軽にご相談くださいね。

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