皆様、こんにちは! エールハウス藤沢店、二級建築士の新井田です。今回は『TOTO レストパル』を採用したトイレ工事をご紹介致します。
TOTOレストパル
レストパルとは、TOTOさんから販売されている便器です。
トイレにもさまざまなタイプがあり、
- 従来型の便器であるタンク付きの組合せ便器
- タンクをなくし、スタイリッシュなデザインで人気のタンクレス便器
などの種類に分けられます。
その中で、レストパルは『住宅用システムトイレ』という項目に分けられます。あまり聞きなれない項目ですよね。
そんなレストパルは、『便器の背面タンク部分にキャビネットが設けられている』少し変わったデザインとなっています。このキャビネットがあることで、ほかの便器にはないメリットがあるのでご紹介致します。
レストパルのメリット
メリット①★掃除がしやすい!
タンクの裏や給水配管や電源コードなど、ホコリがたまりやすくて狭い、掃除のしにくい便器の裏側がキャビネットで覆われているので、掃除がしやすい商品となっています。
メリット②★収納量が増える!
背面のキャビネットは見かけ倒しではなく、しっかりと収納スペースが設けられている為、トイレを交換するだけで収納量を増やすことが可能です。またキャビネットタイプも数種類あり、用途や空間によってご自宅にあうタイプをお選びすることが可能です。
メリット③★見た目が良い!
見た目もタンク式のトイレですが、タンクが隠れている為、タンクレスのような見た目となります。タンクレスだと手洗器が別体で必要となりますが、レストパルはキャビネット上部に設けることができるのもメリットの一つとなります。
レストパルの3つの収納タイプ
レストパルのキャビネット収納のタイプは大きく分けて3つからお選びいただけます(なお、レストパルFは異なりますのでご注意ください)。
①まるごと収納タイプ
サイド収納に加え上部カウンターが開き、収納になっているレストパルシリーズで最も収納量のあるタイプです(※丸ごと収納タイプは手洗なしタイプになります)。
②スリム収納タイプ
奥行きを抑えたキャビネットになっているので、奥行の狭いトイレ室でも空間を広く残すことができるタイプです。収納は薄型のサイド収納となります。
③収納タイプ
丸ごと収納タイプに比べ、高さを抑えたキャビネットでカウンターに手洗器が必要な方にお勧めです。収納はスリムタイプより奥行きのあるサイド収納がついます。
レストパルの手洗いタイプ
I型タイプと、カウンターと手洗器が付くL型タイプもお選びいただけます。
L型タイプの手洗器は、既存のトイレ室に別置きの手洗器が無くても便器から給排水を分岐して接続するので給排水工事が必要ありません。丸ごと収納タイプが良いけど、別体の手洗器がない!という方にお勧めです(L型タイプのサイド収納は片側のみとなります)。
フロートデザインのレストパルF
余談ですが、レストパルにはレストパルFというシリーズもあり、こちらはフロートデザイン(便器が床と面していない)デザインとなっており、床掃除も楽々です。
お客様のご要望と現況
- 既存のトイレ室はタンク式の組合せ便器で、別置きの埋込タイプの手洗器と収納棚が付いていました。
- 手洗器上部に設置されていた埋込タイプの収納棚は奥行きが狭く、収納量が限られていることが不満。
- もっと収納量を増やしたい。
お客様へのご提案
今回はまるごと収納タイプをご提案させていただきました。
手洗い器は、別置きの手洗器がある為、
- I型の丸ごと収納タイプのレストパル
- 手洗器はTOTOのコンフォートシリーズの手洗器
を取付けさせていただくこととなりました。
工事スタート!
まずは既存の便器と手洗器を撤去します。その後、壁に下地を入れます。
レストパルはキャビネットの取付け部分に下地が必要となります。そこで大工さんにキャビネットの取付け箇所の石膏ボード壁を12.5mmのMクロスという建材に変え、キャビネットを強固に固定できるようにしました。
Mクロスとは、針葉樹合板にライナー紙と呼ばれる紙を貼りつけた合板で、厚みは石膏ボードと同じ12.5mmや9.5mmとなります。
下地の入れ替えを針葉樹合板で行う場合、厚みは12mmとなるため、0.5mm石膏ボードと段差ができてしまい、クロスの職人さんがパテ処理をしなければなりませんが、Mクロスにすることで石膏ボードと段差をそろえることが可能です。
また、お選びいただいた紙巻器も手掛けとして使用できるようにカウンターの付いたタイプをお選び頂いたので、袖壁もMクロスに入れ替えました。
さらに、袖壁に今後手摺を設けることも考え、今回の工事で縦手摺が取付けできるように下地を袖壁にも入れましたので、今後手摺を取付ける必要が出ても、受け板(力板)を入れず容易に手摺を取付けることができます。
下地が終わりましたらクロスの職人さんがパテ処理をし、壁のクロスと床のクッションフロアを仕上げます。
クロスが完了したら、設備の職人さんが設備の組み立て、給排水の接続をし、完了となります。
お客様より、『収納が増え、とても使いやすくなった』とお喜び頂けました!今後もお客様に喜んでいただけるよう頑張ります。
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