段差20㎝!? 安全なトイレ空間づくり

みなさん、こんにちは! エールハウス藤沢店スタジオ、リノベーション設計・施工プランナーの荒川です。

リフォームやリノベーションをしようと思われるきっかけは、内容や状況によってさまざまなケースがあると思いますが、

「古くなった・汚くなった・壊れた箇所を直したい」

「不便・不安・危険な箇所を解消したい」

といった理由をお客様からお聞きすることが多いです。

そのような時その問題箇所を直すことはもちろんですが、それだけではなくせっかくの機会だと考えて少しプラスアルファをしてみるとリフォームするのが楽しみになってみたり、リフォームをやって良かったと思えたりします。

今回は『トイレ工事事例』をご紹介します。

 

お客様のご要望・現況

  • メインで使っている1階のトイレのドアのところに段差があって入りづらい。

工事前 廊下→トイレ

敷居が廊下の床から6センチ程立ち上がっています。

  • 転倒してケガをする前にバリアフリーにして入りやすくしたい。

工事前

 

プランニングポイント

こちらのお客様宅はトイレが階段の下にある間取りで、トイレの中の天井高を確保するためトイレの部屋自体を廊下より一段低く作られていました。トイレの床が廊下より低い状態です。

廊下とトイレのFL(床の高さ)の差は約14センチ。

更にドアの敷居がまたぐように立ち上がっていて、その分も合わせると約20センチの高低差があります。

トイレ→廊下

今回はドアを新しくすることでこの敷居を取っ払い、更にトイレの中の床を廊下と同じになるまでかさ上げして、廊下とトイレの床の段差、高低差をなくしてフラットにしていきます。

敷居からトイレの床までは約20センチの高低差あります。

トイレ奥の天井

トイレ奥側の天井が上部が階段の為、低くなっています。


余談ですが、先述の通りもともとの設計でトイレの天井高が低くならないようにするためにトイレの床を下げられていたので、その状態から床をかさ上げすると当然天井高が低くなります。

トイレの中の天井が近づくような、天井が低くなるような感じになってしまいます。

その変化、今までとの違いについては丁寧にご説明し比較検討した上で、あくまで床の段差をなくすことを第一優先としたいとのことで今回このような計画としました。


 

  • 当初の理想やご要望
  • それを叶えるために生じる変化
  • それでも良いのかどうかや優先順位。

これらは事前にしっかりイメージを共有して打合せをすることが重要です。

 

工事スタート!

ますは便器を撤去して、床を上げる分まで排便管を立ち上げます。

工事中 便器撤去、排便管切り廻し

 

床下地をかさ上げします。そしてドアとその周りの壁を撤去します。

工事中 床下地、ドア撤去

既存のドアの幅が狭いので入りづらく、それでいてドアを開くと廊下も狭いので通れなくなってしまうことから、新しいドアは中折れドアにします。


中折れドアは開閉に必要なスペースは従来のドアの約1/3なので、今回のような場合にうってつけでこれらの悩み解消が期待できます。

中折れドア

狭い廊下に面したトイレや洗面所などにおすすめです。

中折れドア

省スペースで扉を開けられます。

中折れドア

 (LIXILホームページより引用)


 

スイッチがドアの吊元側にあり動線に合っていないので、トイレの中に移設しました。

これでドアの幅も広げることができるので一石二鳥です。

スイッチ移設

手すりを設置する箇所の壁下地を張り替えます。

使用するのはMクロス。紙付ラーチでクロス下地用合板です。

壁下地張り替え Mクロス

張られた状態では石膏ボードのように見えますが、表面に貼ってあるライナー紙が合板から染み出るアクやシミを予防しており、今回のようにネジ保持力が必要な箇所への下地に最適です。

枠とドアを取付けしたら大工工事は終わりです。あとは内装工事をして、器具付けをすれば工事完了です。

 

工事完成!

1階トイレ 工事前

1階トイレ 工事後

 

 

トイレ室内 工事前

トイレ室内 工事後

 

段差が解消し、手すりも取り付けたので安心してトイレを使用することができるようになりました。

工事後

工事後 廊下→トイレ

工事後 トイレ→廊下

 

2階のトイレも改装!

今回一緒に2階のトイレ工事もしました。

便器の交換と、床のクッションフロアシート貼りを行いました。

2階トイレ 工事前

クッションフロアシート貼り

便器を撤去したらクッションフロアシートを貼ります。

 

排水アジャスター

排水アジャスターで排水位置を調整します。

 

2階トイレ 工事後

2階のトイレ工事も完了です!

連携して設備工事、内装工事を行い半日もかからず工事完了しました。

 

階段手摺工事

他にも、階段手すり工事を行いました。

壁が合板下地ではない場合でも、手すりのベース材をしっかり固定すればちゃんと必要な位置に手すりを設置できます。

階段手すり

階段手すり

階段手すり

 

お客様の声

エールハウスさんには18年前に一度色々リフォームしてもらいましたが、それからずっと気にかけてくれていてアフター訪問も定期的によく来てくれていました。とてもしっかりした経営方針の会社だと感心しています。

チラシを見かけるたびにとっておりましたし、家のことで何かあればまたエールハウスさんに相談しようと決めていました。職人さんも皆さん良い方たちで、とてもよくしてもらい、これでひとまず安心です。また何かあればご相談させてもらいます。色々とありがとうございました。

 

エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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