こんにちは。エールハウス湘南店スタジオ、リノベーション設計・施工プランナーの荒川です。リフォームをしようと思われるきっかけは、内容や状況によってさまざまなケースがあると思いますが、
「古くなった・汚くなった・壊れた箇所を直したい」
「不便・不安・危険な箇所を解消したい」
といった理由をお聞きすることが多いです。そのような時、その問題箇所を直すことはもちろんですが、それだけではなくせっかくの機会だと考えて、少しプラスαをしてみるとリフォームするのが楽しみになったり、リフォームをやって良かったと思えます。
今回は前回ご紹介してきました【一緒にやって良かったオススメの追加工事2選!】の第2弾、【トイレ編】となります。
【建築のプロが教える、一緒にやって良かったオススメの追加工事2選!浴室編】はこちら
トイレのリフォームの際に新しい便器や便座に入れ替えるだけではなく工事の時でないとできないことや、一緒にやっておくとお得なことなどが多々あります。その中でも、木造戸建て住宅のトイレリフォームの場合で同時に施工すると良いおすすめの工事を厳選して2つご紹介します。
今回もあくまで私の独断と偏見で選んでみましたので、一つの参考程度にご覧ください。では早速ご案内しましょう。
おすすめ追加工事*1 【内装工事】
まずは、トイレの内装工事です。
内装工事を考えているお客様は「内装もキレイにしたいから」、「汚れが気になるから」という理由が多く、
内装工事を考えていなかったお客様は「まだ内装はキレイだから」、「まだ気にならないから」といった理由が多いように感じます。
実際、トイレのリフォームでは便器や便座の交換だけでなく内装工事も一緒に施工するケースは多いものです。
内装工事を一緒に施工する場合、お客様側が
- 一緒に内装工事もしたいと既に思っている
- ご提案の結果、一緒に施工することになる
と2つのケースがあります。実はここで言う“ご提案の結果一緒に施工することになる”ケースというのは、キレイにする為ではない、ある理由をお伝えします。
【トイレの内装工事の考えるポイント、おすすめする理由】
①古い便器と新しい便器とで大きさや形が変わり、床に古い便器の跡が出る恐れがあるため。
②便器交換と一緒に内装工事をする場合と、将来的に別のタイミングで内装工事をする場合とでは、施工出来る範囲や施工方法に違いがあるため。
【①について】
古い便器を外すとどうしても床に汚れや外した跡が出てしまうことがあります。
古い便器と新しい便器とで製品が変わればサイズやデザインも変わります。床に面しているところが必ずしも古い便器と同じ、もしくは同じ以上とは限りません。むしろ出てきてしまうケースが多いです。
こちらは、床をそのままで便器交換をしたケースです。新しい便器を設置する前に掃除をしますがやはり汚れが残ることが多いです。
全ての場合で、必ずしも汚れが目立つとは限りません。ただどの程度汚れているかは外した時でないとわからないので、工事の前に検討しておく必要があります。
【②について】
交換と一緒に内装工事をする場合の流れは、便器撤去→内装工事→便器設置となります。
このように便器の無い状態で、便器に隠れてしまうところまで内装工事が出来ます。
逆に、便器交換はせずに内装工事だけをする場合は、便器の下まで施工することが出来ません。便器の形なりに切り抜くようなやり方になり、継ぎ目や隙間がどうしても出来てしまいます。
更に、ここで①の話もまた絡んできます。
先のことを考えると、便器交換をする際には今度は汚れのみならず、切り抜いた部分や施工出来ていない箇所が見えてしまい、内装工事が必要な状態になってしまうのです。
一緒にやらないことにより収まりに違いがあり、お手入れのサイクルにズレが生じ、場合によっては次のトイレ工事までの間隔に影響が出ることもあるので、やらなくてもいいものか、やった方がいいものかは事前に相談して決めるとことをおすすめします。
おすすめ追加工事*2 【下地工事】
次は、下地工事についてです。便器の交換の際、トイレアクセサリーの交換も一緒にすることがあります。トイレアクセサリーとは紙巻器やタオル掛け、手すりなど、様々なものがあります。
その中で手すりはもちろんですが、立ち座りのサポートとして手をついて身体を支えられる、耐荷重のある棚付きの紙巻器を付ける場合には、設置箇所に下地が必要になります。
こういったものは下地があるところを優先して設置しても、届かない、使いづらいとなるだけなので、設置したい場所を優先してそこに下地がない場合は下地工事をしておく必要があります。
ちなみにですが、下地工事をすると内装工事もセットになることになります。内装工事をすると周りがキレイになる分、古い紙巻器のままでは汚れが余計に目立つことになるので、結果的にそれぞれに一緒にやった方が良いポイントに関連性があります。
下地工事の範囲は、最低でも設置したいものの場所にあれば良いものですが、“将来手摺を付けることになるかもしれない”と想定して、広めに下地を入れておくのもおすすめです。また後々の為に下地を入れた範囲を把握しておくと良いでしょう。
こちらはトイレに手すりを付けた現場ですが、下地が無い場合はこのように手すりを付けられるように手すり用の受枠も設置しなければなりません。
こちらはその状態だった手すりの受枠を、下地工事をしたことによって撤去することができ、新しい紙巻器と合わせてよりスッキリと使いやすくなりました。
いかがでしたでしょうか。トイレリフォームをお考えの際はぜひご参考にしてみてください。最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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