起震車体験から地震対策を考える~地震対策していますか?~

 こんにちは! エールハウス藤沢店、二級建築士の廣橋(ヒロハシ)です。

 2019年10月13日(日)に藤沢市役所から『起震車』をお借りして、エールハウス藤沢店住まいるフェアを開催いたしました。

 台風19号が通過した翌日だったため、午前中で住まいるフェアは切り上げて、午後から被害に合ったお宅の点検に回りましたが、実際に起震車を体験しての個人的な感想やプロ目線からの地震対策などをご紹介していきたいと思います。

 まずはこちらの動画をご覧下さい。実際に起震車を動かしている動画です。

 新潟中越地震と同等の揺れを再現しているとのことでした。実際に体験してみると、震度6~7の揺れは身動きすら取れない状況でした。

 起震車内の映像に映し出されていただけですが、ピアノやテレビなどの大型家具が横滑りで移動していました。タンスなどの背の高い家具などは当然転倒するような揺れだと感じます。

 地震大国と言われる日本。関東大震災クラスの地震がいつ起きてもおかしくないと言われていますから、地震対策はきちんとしておかないといけませんね。

 地震が起きた時に家や自分自身の身を守るためにはどのような対策をすれば良いかを建築士からの目線でご紹介していきたいと思います。

1.屋根の軽量化で地震に有利な建物に

 瓦屋根のお宅が該当しますが、屋根が重いと地震の時に屋根部分が大きく揺さぶられ、倒壊の危険性が高まります。また、地震の揺れにより屋根瓦自体が落下してしまうリスクもあります(なお、阪神淡路大震災以降の瓦屋根は新しい施工方法が取り入れられているので該当しません)。建物の耐震化としては、費用対効果は非常に大きいと思います。

 

屋根瓦

屋根瓦

屋根瓦

屋根瓦の新しい施工方法

 

2.建物の耐震化

 昭和56年6月以前の建物は特に旧耐震基準と言われる建物に該当するので、耐震診断をお受けすることをお勧めします。いわゆる耐震補強工事をすることで地震時に倒壊しない建物にします。エールハウスでも精密診断を行なっておりますので、気になる方、ご心配な方は是非ご相談下さい。

(写真は新築工事のものです)

※写真は新築工事のものです

3.家具の固定

 タンスやテレビなどの家具の固定をしっかりとして地震時に転倒させないように準備しておきましょう。

(1)つっぱり棒

 ホームセンターなどでも手軽に手に入る家具の転倒防止グッズです。お打合せなどでお宅に訪問すると良く見かける商品ですが、実はきちんと設置されていない事が非常に多いです。突っ張る際に野縁と言われる天井の骨組みにきちんと突っ張らないと本来の性能を発揮できません。今一度、ご自宅のつっぱり棒のご確認を。下地の位置が判らない場合はご相談下さい。

つっぱり棒

つっぱり棒。正しい設置で本来の性能を

(2)L型金具

 家具をL型の金具で壁と固定してしまう方法です。金具の取り付けも柱や間柱にきちんと固定しないと効果を発揮できません。一般的に45cmピッチで柱や間柱が入っていますので、設置する際には参考にしてください。家具側もきちんと芯木が入っている所にビス止めを行なうように心掛けてください。

L型金具

L型金具。正しい取り付けで正しい効果を

4.日々の心がけ

 そしてなによりも大切なのは、日ごろから地震が起きた時に安全なように室内は片付けをし、実際に地震が起きた際にどういった行動をとらなければならないか、防災グッズはすぐ取り出せる所に置いてあるか、など日常生活の中で意識しておくことが非常に重要だと感じます。

防災対策

いかがだったでしょうか。

実際に被災してからでは遅いですから、これを機に今一度見直してみてはいかがでしょうか?

 

 横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!

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