幸せになる風水の間取りとインテリア

　皆さんこんにちは！　エールハウス横浜本店店長、二級建築士の田渕です。建築の世界に入って、もうすぐ２０年経ちます。今まで得た知識を活かして、これからお客様のお役に立つ情報をお届けいたしますので、よろしくお願いいたします！

　新築やリノベーションで間取りやインテリアを考える時、使い勝手やデザインを重視しますよね。そこに、風水を取り入れることにより、運気が良くなり、幸運が舞い込んで来るようになったら・・・？風水を無視出来ませんよね？

　今回は皆さんに幸せになる風水の間取りについてお話したいと思います。ぜひご参考になさってください。

風水の考え方

　風水って何？という方も多いかと思います。

風水は、読んで字の通り『風と水』。

　風は気の流れやエネルギーの流れなど、目に見えないものから実際に体で感じる空気の流れの事。そして水は空気中に含まれる水分をはじめ、自然界全体の水の事を指します。空気（風）と水、そして太陽は、人に限らず生物になくてはならないものです。

この環境を良くすることで運を呼び込むというのが風水の考え方です。

　実は、風水とは統計学的な環境学なのです。例えば、風通しが悪くて空気の淀んだ空間にいると、息が詰まりそうになり居心地が悪いと感じる事はありませんか？そのような場所では幸せを感じることはできないはずです。

　住まいの環境を良くすることは、そこに暮らす人の幸せにつながり幸運を呼ぶことになるとは思いませんか？

風水は中国で始まった学問

　風水はもともと、中国で４０００年ほど前に始まった学問です。古くから、環境は陰陽から成り立っていると言われていて、目に見えない現象を『陰』、目に見える現象を『陽』とされ、8つの要素から人間の環境は成り立っているとされています。

陰　『思考』生き方や価値観・思考や哲学が影響します。
陰　『ルーツ』先祖からのルーツや先祖との付き合い方が影響します。
陰　『磁力』人間にもともとある磁力。
陰　『自然界のエネルギー』自然界は宇宙からのエネルギーを受けています。
陽　『時間と時期』建築の時期や引っ越しの時間は強く影響すると言われています。
陽　『間取り』各方位のパワーを有効に使う為、重要とされています。
陽　『住宅のスタイル』使用する素材やデザインや形が影響するとされています。
陽　『住宅立地』大地には大きなエネルギーがあり、上手に取り入れる立地が重要。

　この陰と陽のバランスを上手にとる事が大切とされています。中国で4000年もある学問ですから無視出来ませんよね。

間取りの基本方位

　今回は、間取りを考えるうえで、間取り風水の基本である方位について少し詳しくお話します。風水でいう方位とは、北・北東・東・南東・南・南西・西・北西の８つと中央に分けられます。それぞれに、意味があるのでご紹介します。

中央

　八方位のなかでも中心的存在。すべての季節と、大地を意味します。中心にあるので家族が集まってくつろぐリビングが吉。

　季節は冬、自然界では水にあたり、水のパワーがあります。寒い場所なので、冬の過ごし方に工夫が必要で、工夫する才覚を宿しています。知恵を育てる場所であり、水は財を蓄える場所なので、金庫を置く部屋など吉。

北東

　自然界では山で、土のパワーがあります。山には動じないイメージがあるので、忍耐力を養う場所として、勉強部屋に向いています。ただし、「表鬼門」の方位なので、常に清潔にしておく必要があります。　

　季節は春、自然界では雷にあたり、勢いよく奮い立つ様子を表しています。長男の部屋に良いとされていて、子供部屋や若い人が過ごす場所に向いています。

南東

　勢いのある東のパワーと南のパワーを持つ外交的な方位。門か玄関にすると幸運が舞い込みます。この方位は長女の部屋に向いています。長じて恋愛運、結婚運を招く場所です。

　季節は夏、自然界では火、派手で目立つことを表します。日当たりが良く明るい部屋なので、家族が集まるリビングなどが向いています。大きな鏡などは火のパワー持つこの空間では強すぎて、怒りっぽくなるので注意が必要です。

南西

　季節は初冬、自然界では地にあたり土のパワーがあります。季節の変わり目の土用を含む為、「裏鬼門」の方位、清潔を心掛けると良い。質素倹約の意味もあり、貯金運の宿る場所とされています。

　季節は秋、収穫、収入、慶びを招く方位。金のパワーがあり、金運を招く場所とされています。

北西

　自然界では天にあたり、一般に「主人の方位」とされています。「欠け」をつくらないことが大切で、主人の寝室、金庫を置く部屋、書斎に向いています。

　このように、各方位が示している意味を良く理解し、間取りを考える時の参考にしてみて下さい。また、風水は方位だけではありません。すべてのものを５つの気に分け、五行思想や気の流れ、古代中国に伝わる洛書という図柄にある９つの星（九星）を生まれた年にあてはめ占うものなど、複合的にバランスを見る事が大切になってきます。