これで分かる!宅配ボックスの機能と設置方法、故障事例まで

みなさん、こんにちは! エールハウス社長、一級建築士・宅地建物取引士の伊丹です。

住宅設備の進化は目覚ましく、建材メーカーからも多くの便利なアイテムが出されています。宅配ボックスもその1つであり、特に家を空けることの多い家庭から支持を受けています。しかし機能や設置方法、そしてトラブルなどについて知られていない点も見られますので、ここで解説したいと思います。

 

1.宅配ボックスの機能

まずは宅配ボックスの機能について復習してみましょう。

(1)荷物の受け取り・保管

panasonic HPより抜粋

panasonic HPより抜粋

宅配ボックスの第一の機能は荷物の受け取りと保管です。今は共働きの家庭も増えてきて多くの人が忙しくなり、家を空けることが多くなりました。そのため、宅配便を受け取ることが出来ずに再配達をさせることがよくあります。しかし、宅配ボックスがあれば荷物の受け取りと、保管が無人であっても可能となります。

ただし、宅配ボックスは荷物の保護を目的とはしていますが、バールなどによる外部からの攻撃に耐えられる頑丈さはありません。ですから貴重な物に関しては手渡しの方が良い場合もあります。

(2)押印

panasonic HPより抜粋

panasonic HPより抜粋

宅配便は受け取る際に伝票に押印しますが、宅配ボックスでも押印が可能です。これには伝票に自動的に押印する押印装置が付いている物と、宅配ボックスにハンコを付けておいて宅配業者が押印するタイプがあります。

2.宅配ボックスの設置について

次に宅配ボックスの設置について取り上げます。宅配ボックスにはタイプがいくつかありますので、それぞれの設置について紹介します。

尚、宅配ボックスの設置は多くの場合が、アンカーをフロア面や壁面に打って取り付けます。アンカー施工は穴をコンクリートドリルなどで開けて打てば良いので可能ではありますが、穴位置や穴の深さを正確に出すことが意外に難しいです。

また、取付部分のシーリングなどが悪い場合、ボックス内への水の侵入の原因となります。

ですから設置は専門業者に依頼するのがおすすめです。

 

(1)据え置きタイプ

panasonic 後付け用宅配ボックス コンボライト HPより抜粋

panasonic 後付け用宅配ボックス コンボライト HPより抜粋

据え置きタイプは置いてフロア面に取り付けるタイプです。玄関に置いてアンカーや接着剤でフロア面に設置します。

(2)門柱タイプ

三協アルミ フレムス HPより抜粋

三協アルミ フレムス HPより抜粋

門柱タイプはポール状にボックスを建てて使用するタイプです。これにはフロア面に取付穴を設けてコンクリートで埋設する物と、ベースプレートをアンカーでフロア面に固定してボックスを取り付ける物があります。

(3)壁付けタイプ

panasonic コンボイント HPより抜粋

panasonic コンボイント HPより抜粋

宅配ボックスには家の壁に取り付けるタイプもあります。使い方としては屋外から荷物を入れて、屋内に居ながら荷物を取り出します。これは基本的に家を建てる時やリフォームの際に壁に設置します。

(4)壁掛けタイプ

panasonic コンボ 壁掛け設置 HPより抜粋

panasonic コンボ 壁掛け設置 HPより抜粋

壁掛けタイプは壁面に宅配ボックスの背面を掛けて設置する物です。これは壁面にアンカーなどを打って、宅配ボックスを壁に固定します。

(5)塀取付タイプ

panasonic コンボ 埋込設置 HPより抜粋

panasonic コンボ 埋込設置 HPより抜粋

ブロック塀などに設置するタイプで、道路側から荷物を入れて敷地側で取り出す物です。門扉やフェンスなどを設置して敷地を囲んでいる場合に便利と言えます。設置は塀に宅配ボックスが入る穴を開けて取り付けます。

3.宅配業者が持ち帰る荷物について

宅配ボックスは荷物を安全に保管しますが、宅配業者のサイトを見てみると「ドライバーが宅配ボックスに置かない荷物」について見ることが出来ます。次の荷物は宅配業者が置かずに持ち帰る主な物です。

・食品などの傷みやすい物

・冷凍品や冷蔵品

・着払いの物

・依頼主が宅配ボックスへの配達を禁じている物

・宅配ボックスに入らない大きな物

・重い物や壊れやすい物など、直接手渡しする必要がある物

 

この様に、宅配業者の配送ルールもありますので、宅配ボックスを使う際は覚えておきましょう。

4.宅配ボックスの故障例

宅配ボックスにも故障はあります。代表的な故障について取り上げてみましょう。

(1)扉が開かない

まず挙げられるのが扉が開かない例です。これは大きな荷物が強引に入っている場合に発生します。また、重い荷物を無理に詰めてしまい、重みでボックスがゆがんで開かなくなるケースも見られます。

(2)鍵の故障

鍵が故障して開かなくなる故障があります。これは鍵の劣化などの物理的な故障もありますが、ユーザー自身が番号を間違えていて故障を訴えるケースも見られます。

(3)押印が出来ない

押印が出来なかったり印字が擦れている例があります。装置そのものの故障もありますが、インク切れや冬季の低温の影響などによっても発生します。

(4)水の侵入

宅配ボックスは水が入り込みくい構造になっていますが、ボックスそのものがゆがんでいると、内側に水が侵入することがあります。また、アンカーやシーリングなどの施工が悪い場合にも水の発生は見られます。

ただし、台風などによる暴風雨の場合は水が入ることもありますが、その場合は故障ではありません。

5.まとめ

宅配ボックスについて機能や設置方法、そして故障例についてまで見て来ました。宅配ボックスの利便性や注意点までのイメージが掴めたことと思います。

宅配ボックスは便利ではありますが万能アイテムではありません。設置する際には取り扱い上の注意点などについて確認しておくのがベターです。

 

横浜、藤沢、湘南の地域で宅配ボックスの設置を検討する際にはエールハウスまでご連絡をください。エクステリアのプロがお伺いします。

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