木製雨戸一筋からアルミ雨戸一筋に!~雨戸交換工事~

皆様こんにちは。エールハウス藤沢店二級建築士の新井田です。台風シーズンも過ぎ去り、あたたかい日差しが恋しくなる季節になりましたね。

さて今回はお客様より雨戸一筋の交換依頼を頂きましたので雨戸の改修工事に焦点を当てご紹介させて頂きます。

 

まず雨戸について簡単にご紹介致します。

雨戸について

  • 雨戸とは暴風や暴雨、飛来物から窓サッシを守る為にサッシの外側に設けられた板戸のことで、近年でも多くの建物に採用されています。
  • 現在ではアルミやスチールなどの金属素材の物が一般的ですが、昔は木製のものが使われていました。
  • 最近ではシャッターが多くなり、雨戸も少なくなってきましたが今でも絶えず使用され続けています。
  • 近年大型化が進む台風などの自然災害対策で取付けさせて頂くだけでなく、サッシとの二重で鍵をかけられる面や、遮光性など台風被害以外の観点からも取付けられています。

(空き巣被害も増えている中で二重で鍵をかけられる面や、ガラスが割られることを防げるので安心ですよね)

YKK-AP HPより引用

 

雨戸のリフォーム例

次に雨戸のリフォームについてご紹介致します。

①塗装工事

  • 塗装は雨戸に不具合がない場合にのみ行います。
  • 木製雨戸であれば全体的に塗装が可能で、塗装をすることにより木部の保護及び美観を保つことが可能です。
  • アルミの場合は、アルミ部分は塗装できないのでパネル部及び戸袋の鏡板のスチール部のみ塗装が可能です。

どちらも保護や美観の為の工事であるため不具合がある場合には塗装では改善できません。

②雨戸パネルのみ交換

  • 雨戸パネルのみを既存の寸法と同寸で作成し、戸袋・レールを残し、パネルのみ交換することも可能です。
  • 雨戸の動きが悪くなってしまったなどパネルの不具合がある場合に有効です。
  • 雨戸一筋は残すため工事費用を抑えられます。

 

③敷居のみ交換(木製雨戸の場合)

  • 木製雨戸の場合のみ可能な工事で、木製の敷居の溝がすり減ってしまった場合などに有効です。
  • アルミに交換したい場合には雨戸一筋ごと交換が必要です。  

 

④雨戸一筋(戸袋も一緒に)に交換

  • 雨戸パネル・雨戸一筋をまるまる交換することも可能で、既存を解体し窓サイズに合わせて雨戸一筋を作成し納めます。
  • 戸袋やレールに不具合がある場合や、木製雨戸からアルミ製のものに交換する際に多い工事ですが、雨戸解体に外壁の補修など付帯工事が必要となる為工事費用が高額になります。

 

⑤シャッターに交換

  • 既存の状態にもよりますが、雨戸を外しシャッターに交換することも可能です。
  • 現在ではリフォーム向けのシャッターも販売されており、中には戸袋をシャッター内に納めることで既存の解体費用が必要ないリフォームシャッターもあります。
  • シャッターは上部にシャッターBOXが必要となる為サッシ上部にスペースがないと取付けができません。

塗装から交換までさまざまなリフォーム方法があり、工事費用も様々です。

その為リフォームの際は既存の雨戸状態を確認の上工事内容を決めることをお勧めいたします。

 

雨戸パネルの種類

雨戸パネルにもグレードがあり、いくつかの種類からお選び頂けます。

  • 断熱タイプ

2枚の鋼板の中空にウレタン系の断熱材を挟み込んでいる構造の雨戸パネルで、断熱層がある為、断熱性に優れた雨戸になります。また、雨戸パネル自体の厚みがあることで強度もルーバータイプより優れています。

LIXILHPより引用

  • ルーバータイプ

ルーバータイプはシンプルなルーバー型の鋼板でできた雨戸パネルで強度は断熱タイプには劣りますが価格帯は断熱タイプに比べリーズナブルです。

 

LIXILHPより引用

 

  • 可動ルーバータイプ

可動ルーバータイプは採光・採風をすることができる雨戸で、視線を気にせず採光と採風が可能です。またルーバーの角度も全閉・半開・全開と調整ができる為、用途に合わせて調整することが可能です。

LIXILHPより引用

 

 

実際の工事事例紹介

最後に今回藤沢市に在住のお客様で雨戸交換工事をさせて頂いた事例をご紹介致します。

工事前は木製の雨戸で雨戸パネルのみアルミ製の物に代わっておりましたが、木製敷居が劣化により取り付け位置が下がり外れやすくなっておりました。

【木製敷居】

また木製敷居の溝もすれて雨戸の動きも悪くなっていた為アルミ製の雨戸一筋に交換させて頂く事になりました。

 

【既存雨戸】

今回は2間間口(3640mm)の大きな開口のサッシでなおかつサッシが連続していた為、シャッターではなく雨戸交換となりました。

 

【既存解体】

まず既存の木製雨戸を撤去し、新しいアルミ製の雨戸一筋を組み立てていきます。

新しい雨戸一筋と外壁の取り合いは防水処理をし、外壁のモルタル補修及び既存外壁と色合わせ塗装を施し完成となります。

【新規雨戸一筋】

雨戸パネルの動きもスムーズになり雨戸も簡単に外れなくなったのでお客様にもご満足いただく事ができました。

エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!

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