耐震性もアップで一石二鳥♪ 戸建住宅外部リノベーション工事~その肆~外壁工事 後編

こんにちは、エールハウス藤沢スタジオ、リフォーム・リノーベーションアドバイザーの川西です。

今回で『戸建住宅外部リノベーション工事』シリーズ第四弾となります。前回に続き、【耐震性もアップで一石二鳥♪ 戸建住宅外部リノベーション工事~その肆~外壁工事 後編です。

 

外壁張替え作業手順

前回は、既存のモルタル壁の解体・下地工事・軒天井の仕上げまでの説明をいたしました。

  1. 外壁に付帯している電気系機器類・配線・エアコンホースなどを一旦取り外します。
  2. 外壁モルタルの解体
  3. 断熱材の入替
  4. 構造用合板貼り+透湿防水シート貼り
  5. 軒天井ボードの重ね張り
  6. 軒天井ボードの塗装仕上げ

 ※前回のブログはコチラから

↓今回はココからご説明します!

  • ⑦破風・鼻隠し板金重ね張り
  • ⑧通気胴縁材の取付
  • ⑨役物の取付
  • ⑩金属サイディング張り
  • ⑪シーリング工事
  • ⑫雨樋の取付 
  • ⑬取外した機器類の再取付

以上、前回の続きから、完成までをご説明させていただきます。

 

⑦破風・鼻隠し板金重ね張り

 軒天井も新しくリフレッシュしたところで、鼻隠しと破風の部分に板金を巻き上げて行きます。

  • 鼻隠し・・・屋根の下地の垂木の先端部を隠す為に軒先に取り付ける横板材
  • 破 風・・・切妻屋根(2面だけで構成されるシンプルな屋根)の妻面にいわゆるケラバ側に設ける軒先から屋根の頂上に向かって、垂木と平行に取り付けられる部材。雨・風・日差しを毎日直接受けている部分なので、建物の外装で一番劣化が早い部分だと言われています。

現場では総称して、鼻隠しも含めて『破風』と呼んでいます。

今回の現場はシンプルな形状の切妻屋根ではなく、4面の屋根で構成される寄棟屋根ですしたので、板金を巻く部分は全て鼻隠しの部分になります。

施工前です。破風(鼻隠し)の保護の塗装が劣化し、木がささくれ立っています。

破風(鼻隠し)にガルバリウム鋼板の板を被せて釘で固定していきます。

劣化しやすい木部も耐候性の強い板金によって守られます。

 

⑧通気胴縁材の取付

いよいよ外壁を仕上げていきます。まずは仕上げのサイディングと躯体の間に、通気が確保出来るように通気胴縁材を指定ピッチごとに取り付けて行きます。

腐食耐久性の強い樹脂胴縁材

胴縁材の厚さは18㎜で、杉材の胴縁や防腐薬剤が注入されている胴縁材を使う場合もありますが、今回はより耐久性のある樹脂の胴縁材を使用しました。

サイディングは横張りなので胴縁は縦に留めつけていきます。

胴縁は、仕上げのサイディングが横張りの場合は縦に、縦張りの場合は横に留め付けていきます。

 

⑨役物の取付

サイディング本体の留め付けに先立ち、開口部廻り、軒天井の取り合い、胴差し廻り、土台水切に、板金役物を取り付けて行きます。

土台水切り

土台の水切と軒天井の見切り役物には、通気の為の処理がされている見切り材を使用しました。

軒天見切り

サッシ廻り見切り

 

⑩金属サイディング張り

役物の留め付けが終わったら、金属サイディングを1枚1枚、寸法を合わせて加工しながら、先付けしてある胴縁材にビス留めしていきます。

この状態だと壁がどのように造られているかよくわかりますね。

ビス留め位置はかん合部分になるため、サイディング材を張り合わせていくと表面には全く見えてこない造りとなっています。

1枚1枚丁寧にサイディングを留め付けていきます。

金属サイディングは窯業系サイディングに比べると非常に軽いですので、施工性もよく、職人さんたちも手際が良いのでどんどん壁が仕上がって行きます。生まれ変わって行く建物を間近で見ていると、とてもテンションがあがります。

2階と1階は色肌を変えて、外観に変化を持たせました。

 

⑪シーリング工事

全てのサイディング・役物の工事が完了したら、開口部や天井の取り合い部分の目地にコーキング材を充填します。

充填箇所以外に材料が付着しない様にまずはマスキングテープで養生をして行きます。地味な作業ですが、この作業が仕上がりの良し悪しを左右する重要な作業となります。

時間が勝負のコーキング、スムーズにマスキングが剥がせるよう、耳を出しておくのがコツです。

マスキング養生後、接着プライマーを塗布しコーキング材の充填、ならしバッカーで充填したコーキング材を平滑にならし、コーキング材が硬化しないうちにマスキングテープを剥がして完了です。

戸建て住宅一棟で数百メートルある目地をスピーディ且つ丁寧に施工するのはかなり熟練を有す作業なのです。

これで雨仕舞いもばっちりですね。

 

⑫雨樋の取付

最後にあたらしい雨樋を取り付けました。

元々は半月タイプの樋でしたが、今回はパナソニック製の角型雨樋 シビルスケアシリーズを取り付けました。

半月タイプよりも集水量も多く雨樋の芯材に鉄芯が入っているので、降雪時の際の強度も強くなっています。

雨樋 鼻隠しと同じホワイト、同化してすっきりとした印象になります。

鼻隠しのラインがシャープにまとまり意匠性があがりましたね。

上吊りの金物なのでより一層雨樋のシャープなラインが際立ちます。

 

⑬取外した機器類の再取付 まとめ

最後にもう一仕事。

一番最初に取外した配線や器具類の再取付をして、全ての作業が完了となります。どの位置にどのように取り付けられていたか既存の写真を見比べながら取り付けていきます。

配線を留め付けていた樹脂サドルやエアコンホースのテープなどは、当然劣化がすすんでいるので新しく巻きなおして取り付けます。

完了後の写真です。新築のように外観が生まれ変わりましたね。

多くの工程をそれぞれの分野を極めた職人さんが力を合わせて造り上げる外装リノベーション工事は、工事担当者としてとても誇らしい気持ちにさせてくれます。

いかかでしょうか。4回に分けて投稿させていただいた外装リノベーションのブログですが、今後工事をお考えの皆様のご参考になればと思います。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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