こんにちは! エールハウス湘南店、二級建築士で営業サポートスタッフの鈴木です。新緑とさわやかな風が気持ちよい季節になりましたね。
今回は私自身の住まいの失敗談を告白しようと思います。
我が家は中古20年ほどの一戸建てを購入し、かれこれ20年近くになります。築40年近くといいましても、家自体はとてもしっかりしていますし、ちょっとレトロな雰囲気がお気に入りなので、少しずつ手を入れながら愛着を持って住んでおります。
ただ、ひとつ盲点がありました。排水の劣化を頭に入れていなかったのです。
悪夢の始まりは、キッチンの排水が気持ちよく流れなくなってきたこと。時々、排水溝洗浄剤で掃除はしていましたが、コポコポとゆっくり排水するようになり、そのうちに、トイレの流れも悪くなってきたので、水道屋さん(当時はエールハウスに在籍していなかったので、地域の業者)に見てもらうことにしました。
中古住宅を買う時にもらっていた古い配置図が!
水道屋さんの見解では、まずは家の周りの配水管が詰まっているのではないかと、配水管を確認しに家の外へ。私は大事にとっているこの家の古い配置図(敷地の図面の上に、建物位置や前面道路までの配水管の位置、枡の位置などが書かれている図面)を取り出し、水道屋さんに配水管と桝の位置を指示し、敷地を掘って確認してもらいました。
ところが…図面に示す場所を掘っても配管や桝が出てこない。どうやら図面通りに配管されていなかったのか、古い図面を受け取っていたのか、図面通り敷地右側から道路につながっていると思っていた配管が、実は敷地左側からまわって道路につながっていたので、水道屋さんには見当違いの穴掘りをさせてしまいました。
中古住宅を買う時、立地条件や間取り、構造などはよく見たつもりでしたが、排水経路まで図面どおりに施工されているかなんて、きちんとチェックはしていなかったのは失敗でした。
配水管を詰まらせていた原因は!
無事、排水経路を確認でき、排水管が詰まっている個所を探してもらったところ、意外な事実が!?
我が家の配水管は庭を通って道路の下水管へつながっておりました。その最終汚水枡(道路の下水管につながる直前の枡)の蓋の上になぜか木が植えてあり、30年以上すくすく育ってその木の根が排水管のコンクリートを破り、枡の中で根を張っていたのが判明しました。
その根に排水された汚物等が引っ掛かり、詰まらせていたというのです。
つまりの原因が判明したことはよかったですが、まずは配水管にはりめぐらされた木の根っこの除去と、結局は水道屋さんに原因となった木を取り急ぎ伐採してもらうことに。
思いがけなく、家の周りを掘りつくし、庭の木の伐採まで行い、工事金額的にも大変なダメージを食らいました。でも、排水を詰まらせたままにはしておけないので、突然の大出費もやむを得ず、代わりにしっかり工事をお願いしました。
また、築40年近くの我が家の排水管や汚水桝はコンクリート製。長年の使用で劣化し、ひび割れ、地面に水漏れしているだろう箇所も見受けられました。こうなると、やはり汚物等が引っ掛かかりやすくなり詰まりの原因となってきます。
そういった場合、全部の排水管、枡を新しいものに交換することが理想ですが、大変費用が掛かってしまうので、枡だけ交換して配管の曲がり部分の詰まりやすいところから対処していくなど、無理なく改善点を探っていくこともできると思います。
家の見映えだけでなく、しっかりと考えておくべきこと
家を構えたとき、まず気になるのは広さや間取り、外観、住設機器やインテリアの選択になってしまいがちですが、目に見えない配管や配線、構造などの重要さも忘れてはいけません。
今回の我が家の排水管の件をふまえ、メンテナンスしやすく簡潔な配水管ルートや構造を考えることは、安心して毎日を暮らしていくためにとても大切ということがお分かりになると思います。
そして、メンテナンスを計画的に行うことも大切です。
配水管においては、普段のパイプ洗浄剤やブラシなどの清掃だけでなく、数年に一回は高圧洗浄で排水管の清掃をするのをおすすめします。
高圧洗浄は水圧で配管の汚れを落とすため、デコボコに入り込んだ汚れもすっきりと除去することができます。また、洗剤や薬品などを使わないので環境にも優しい洗浄方法です。
エールハウスでも、高圧洗浄を承りますので、まずはご相談ください。また、無料で排水桝点検も行っておりますので、お気軽にお声をおかけください。
くれぐれも、我が家のように配水管を詰まらせることのないように、数年に一度の点検や清掃を忘れないようにご注意くださいね(笑)。
横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!
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