みなさんこんにちは!エールハウス藤沢店、一級建築士の吉田です。
このブログでは、『この家に長く住まい続ける』、そのための手段として「フルリノベーション」を選び弊社にご依頼いただきました施工例を綴っていきます。
今回は、着工~断熱材施工までの現場の様子をご紹介いたします。
着工式
お施主様がご手配くださり、着工式が執り行われました。
リノベーション工事が安全に完成するよう祈る式ということで、担当者と着工に携わる解体職人さんも共に参加させていただきました。
真夏日でよく晴れた日に執り行われた着工式は無事に終えました。
これから工事が始まるということで、お家からは荷物がすべて搬出され、仮のお住まいへのお引越しがされました。
今まで住まわれてきたお家との一旦のお別れで寂しいお気持ちと感謝のお気持ちが伝わってくるような、どことなく緊張感のあるさっぱりとした空間になっていました。
43年間、持ち主であるN様に大切に住まわれてきたこともよく伝わってきます。
早速、着工のための打ち合わせからスタートしました。
着工
トラックが敷地内に入ることができるよう、お庭まわりの取り壊し・残す植物の打ち合わせをしました。
今回は、建物だけでなく門廻りも新しくするということで、廃材搬出や設備の搬入等のため、まず初めに門廻りの解体、そして車両進入部分の最低限の植物撤去を行いました。
残したい樹木にはリボンで印をします。
いよいよ、建物部分の工事に入ります。
今回は建替えではなくリノベーションのため、既存の使える柱や土台は残して解体をしていきます。
リノベーションは、お施主様がお持ちの「当時の図面」を元に計画をしていきますが、解体をしてみると、図面と実際が異なっていることもあります。
解体後に判明した部分については、構造上問題が無いように、柱や筋交いを増やすというような「再」補強計画をこのタイミングで行っていきます。
数日後に着工を控えた、かなり湿度の高かった日に、お施主様よりお電話がありました。
「換気をしていた浴室に入ったら、大量のアリのような虫が洗い場に溜まっている」
とのことで、お伺いし写真を見させていただくと…
ヤマトシロアリによく似た虫でした。(すでに掃除をしてしまったとのことで、写真での判断になりました)
あと数日で着工ということもあり、解体してから床下や壁の中の確認をさせていただくこととなりました。いざ、解体をしてスケルトン状態になり、確認をしてみるとシロアリのいる痕跡や、シロアリによる被害はありませんでした。
今回は、解体後に予定通り防蟻処理を施すということで収まりました。
防蟻処理を施すことで、シロアリが飛んできたとしても、寄り付いたり巣を作ってしまう可能性は減らせます。
その後、同じような虫が大量に飛んでくることは起きていないとのことです。
配管工事も進めながら、新しい間取りとして壁が作られる位置に、基礎を作っていきます。
システムバスが設置される2帖のスペースには、土間コンクリートが打たれていきます。
防蟻処理の施された土台を組み、柱を立て、床根太を組んでいきます。
解体後に判明した部分の追加補強も同時に行っていきます。
解体後に判明した、筋交いの施工が思わしくない部分には柱を間に増やし、筋交いも新しく入れ直しました。
耐震性能に大きく関わる部分のため、抜かりのない施工が大事です。
耐震工事については、前回のブログをご覧ください♬
床の断熱施工
今回は、床の断熱材としてフェノバボードを採用しました。
床根太の間に敷き詰めるように施工する断熱材です。
フェノバボードを敷き詰めた後、フローリングの下地となるベニヤを張り、次に壁・天井の方の施工に移ります。
【壁の断熱施工】
フローリングの下地のベニヤを張り終え、窓サッシを設置し、外壁を塞ぎ終えてから壁の断熱施工に移ります。今回採用した壁断熱方法は、ウレタン吹付施工です。
壁に吹き付けるとモコモコと膨らむ吹き付け材で、柱と柱の間を隙間なく埋めていきます。
柱にはこの後、石膏ボードを貼って壁を作っていくため石膏ボードを張れるようにモコモコしすぎている部分を削ぎ落とし柱と柱の間だけに断熱材が残るようにします。
一階の下屋根部分にも吹付をします。
二階部分も同様にしっかりと断熱施工を行なっていきます。
これで断熱性が格段にUPしました。
次回のブログでは内装工事を中心にお話したいと思います。お楽しみに!
エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!