こんにちは!エールハウス横浜店、一級建築士の後藤です。
前回のフルリノベーションで理想の住まいを【横浜市港南区S様邸】①に続いて、今回は実際の写真と一緒に工事のお話をいたします!
フルリノベーションとは
大がかりな改築や、増改築のことを言いますが、骨組みを残して(スケルトン状態)耐震補強を兼ねて、お客様のいろいろなこだわり等を盛り込んだコンセプトリフォームなどが、そのように呼ばれています。
リノベーション工事スタートです♪
工事前の写真です。これから新しく生まれ変わります! わくわく♪
解体工事の途中です。外壁も窓も新しく交換します。
内部の床・壁・天井を解体して、建物の躯体(構造体)だけにしていきます。間取りを変更するのと一緒に、耐震性や断熱性など、建物の性能をアップする工事も行なっていきます。今回のような大規模リフォーム(リノベーション)の際は、間取り変更によって使い勝手を良くするだけでなく、建物の性能もアップさせることをオススメいたします。
青色が給水管、赤色が給湯管です。このあたりがキッチンとなります。一日の滞在時間の大部分を占めるであろうLDKスペースを、一番陽当たりが良い場所に来るように設計しました。
増築部分に基礎を作ります。鉄筋を配筋して強固な作りにします。配筋をしたら型枠を組み、コンクリートを打ちます。基礎から出ている部材は、建物と繋ぐ大事な部材『アンカーボルト』です。
増築部分の建物の躯体を作っていきます。もちろん増築部分も地震に強い作りにしていきます。既存部分と増築部分をつなぐ開口部は、2階の荷重を支えるために、梁で補強しています。梁で補強することにより、大きな開口も可能です。
外部に構造用合板を張ります。建物を面で支えて、耐震効果を発揮します。構造用合板の上には、水が入らないようにするために防水紙を貼ります。これで雨が降っても一安心です。
ユニットバスを設置しました。構造体のオレンジ色の部分は防蟻処理を行なった部分です。
筋交いと土台と柱を金物を用いて緊結していきます。耐震診断の結果、耐震補強が必要な個所は、このように金物や筋かいなどを入れて補強を行なっていきます。さらに今回はカネシンという耐震金物メーカーの制震ダンパー『V-RECS SG』を採用しました。制震ダンパーは地震時には揺れを吸収・抑制する効果があります。
断熱性をアップするために、床・壁・天井に断熱材を敷き詰めます。断熱材を入れた後、遮音性をアップするために、壁に遮音シートを張っていきます。遮音シートの上には石膏ボード→クロスを貼っていきます。
次回のブログでは、リノベーション工事の続きをお話しいたしますので、是非お楽しみに!