みなさん、こんにちは! 二級建築士の田渕です。建築の世界に入って、20年以上経ちます。今まで得た知識を活かして、これからお客様のお役に立つ情報をお届けいたしますので、よろしくお願いいたします!
築年数が古くなってくると、目に見える設備品の劣化や、床や建具などの建材も古くなってきますよね。実は、普段見る事が出来ない配管も老朽化するのをご存じですか?
以前にも、ご紹介したブログがあるのですが、昔、給水管にはよく鉄管を使っていました。その鉄管を土に埋設して配管をしている為、度々、漏水の原因になっています。また、外気温が低い冬季は、凍結による漏水なども発生します。
漏水の原因や場所は様々ですが、意外と多いのがどこかで漏水はしていると思うのですが、どこで漏水しているか、わからないケースです。例えば、外部に埋設されていて、その上からコンクリートを打設されていると、コンクリートを壊さないとわからいですし、また、壁内などもわかりにくいですね。
今回は、そんな漏水場所がわからなかったケースをご紹介いたします。
漏水しているようだけど、どこで? -漏水調査の様子
【漏水調査1】水道メーターが回っているか
まずは、水道メーターを確認します。
水道メーターのパイロットが回っているか確認です。やはり、水道を使っていないのにメーターが回っていました。次に、目視で外廻りをチェックしていきます。
この時点で全く手がかりがありませんでした。
【漏水調査2】 漏水は給水管か給湯管か
次に給水か給湯かをチェックします。方法は簡単で、給湯器についている給水バルブを閉めれば、お湯の管に水が行かなくなります。それで水道メーターが回っていたら給水管から漏水している事になります。
今回は給水管の漏水と判明しました。次に、1階の給水管か2階の給水管かをチェックします。ほとんどの場合、2階に給水管をもっていくときは、枝分かれした所にバルブがついています。これも閉めて確認します。その結果、1階のどこかで漏水していることが判明しました。
【漏水調査3】 どこで漏水しているか
次に、どの辺で漏水しているかチェックしていきます。そこで使用するのが、ひみつ道具の「音聴棒と増幅器きくぞう君」です。
使い方は簡単で、音聴棒の先を給水部にあてて音を聞くのです。
各設備部を調査します。その付近で漏水があれば、水の流れる音が音聴棒を通して聞こえるので、その付近を詳しく調査していきます。
各設備を音聴棒でチェックしましたが、水流の音は聞こえず、わかりませんでした。そうなると、外部の埋設部の可能性が高く、漏水個所を見つけるのは残念ながら困難となります。
今回は水道メーターから給水管の交換をご提案することになりました。
給水管交換工事スタート
まずは、外部から給水管を飛び込ませる部分に穴を開けていきます。穴を開ける位置を決めていきます。少しほこりになるので、しっかり養生していきます。
外部は水道メーターから一部は埋設で配管をしていきます。既存がコンクリートでしたので、一部解体をしました。
工事完了
壁際まで給水管をもってきたら、そこから外壁に配管を固定してきます。綺麗に配管カバーをつけて施工しました。
どの様に配管経路をとるかで見た目が変わってきますので、事前に職人さんと打合せをしてから作業していきました。
これで、漏水もなくなり安心しました。
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