自宅のエアコンから異音が!! エアコントラブルの対処法！

　みなさん、こんにちは。エールハウス藤沢店スタジオ、二級建築士の新井田です。

　皆様はエアコンから異音を感じたこと、聞いたことはございますか？

　実は今年の初めに、我が家の寝室にエアコンを取り付けたのですが、梅雨真只中の７月の頭くらいから変な異音が鳴り始めました。初めて聞く音だったので、何の音だろうと思い、色々調べてようやく解決しましたので、皆様も是非参考にして下さい。

エアコンからの異音！？

　今年の夏の暑い中、快適にエアコンが大活躍してくれていたのですが、突然、雨音ではない水摘が落ちているようなポタポタとした変な音が聞こえてくるようになりました。

　天井の方から聞こえたため、最初は雨漏りか、２階から給水が漏れて天井裏に水滴が落ちてしまっているのかと、ヒヤヒヤしました。

　よ～く聞いていると、エアコンの室内機から音がしていることに気が付きました。夜も遅かったので、雨漏りでないという事もあり、一旦エアコンを止めて様子を見ることにしました。しかし、翌日にエアコンをつけてしばらくすると、やはり同じような音がしてきました。

　ポタポタというよりポコポコという音が鳴り始め、運転を停止してもしばらくなっていました。

異音の原因

エアコンが故障している
エアコン内部の異常
ドレンの排出がうまくできていない

　など様々な原因を考えて調べてみるも、原因がわからなかったため、メーカーの技術センターに確認し、ようやく原因が突き止められました！

　このポタポタ、ポコポコという音は、外気がドレンホースから室内に流入していることで、ドレンパン(結露水の受け皿)を通過する際に内部の結露水にあたることが原因で、音が鳴るようです。

　わかりやすくいうと、コップに入った水にストローで息を吹き込むとポコポコなりながら泡が立つ状態がエアコン内部で発生しているような状態です。

なぜ空気がドレンホースから室内に流入するのか？

　これにはいくつかの原因があります。

１．気圧差

　気密性の高い部屋で室内と室外で気圧の差が生じた場合、空気は気圧の高いところから気圧の低い場所に移動する習性があります。そのため締め切った気密性の高い部屋の場合、ドレンホース以外に空気の流入する場所がなく、ドレンホースより空気が流入してしまいます。また、換気扇を回していると室内の気圧が下がり外気が流入しやすくなります。

２．強風

　強風の日は、ドレンホースの排出口へ向けて風が入り込みポコポコとなる場合があります。音がなった場合は、外が強風かどうか、確認してみて下さい。

３．詰まり

　ドレンホース内に結露水が詰まりなどで溜まってしまった場合、排水がうまくできず、ポコポコなる場合があります。エアコンが古い場合、詰まりの可能性を疑ってください。

　ドレンホースの詰まりの解決法としては業者によりエアコンのクリーニングを行う必要があります。ドレンホースやエアコンのクリーニングは定期的に行わないと、室内機からの水漏れや、室内機のカビなどの繁殖につながりますので定期的に行うようにしましょう。

　さて、１つ目の原因の可能性がある気圧差ですが、近年の建物は高気密・高断熱の建物が増えているため、エアコンの異音の原因となることも増えるのではないかと私は思います。

　気密が良い部屋は隙間風が少なく、室内の温度を一定に保ちやすいので冷暖房の効率が良いことや花粉や黄砂などの侵入も防ぎやすくなります。そのため、室内と室外で気圧差が生じてしまい、エアコンからポコポコと音がなってしまうのです。

ポコポコとなる異音の解決方法！

　私の自宅のエアコン異音の原因は、気圧差だろうとのことで、今回はあるものを使って問題を解決しました！

　そのあるものとは、各メーカーさんから販売されている逆止弁（エアカットバルブ）です。

　逆止弁とは気体用や液体用の配管に取り付けておき、流体の背圧によって弁体が逆流を防止する構造にした弁である。JISの呼称は逆止め弁（ぎゃくとめべん）、逆流防止弁、逆止め弁、チェックバルブやチャッキと言われることもある。

（出典：https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%86%E6%AD%A2%E5%BC%81）

　逆止弁をドレンホースに取り付けることにより、室内機側から流れてくる結露水は弁が開き排出されますが、排出しない際は弁が閉じているので室内に外気が流入することはありません。