みなさん、こんにちは! エールハウス横浜店、二級建築士の西潟(にしかた)です。
今回のブログは、先日工事を担当させていただいた、マンションのお客様宅の「トイレリフォーム工事」についてご紹介いたします。
現場状況・お客様のご様子
始まりは、「トイレから水漏れしている」ということでご相談を頂きました。
■現場状況
- 便器が古く水漏れしていて、床がフカフカする
- 廊下とトイレに段差
- マンション特有の共用縦排水管スペースが背面にありタンクを置くスペースが狭い
■お客様のご様子
シニア世代のお客様です。脚に身体機能低下がみうけられ、歩くときは杖を使用。家の各所に手すりが取り付けられていました。
お客様へのご提案・新しい便器決定
■水漏れして傷んでしまった「床」の補修と同時に段差解消
→水によって傷んでしまった箇所は、きちんと床を開口し下地から修繕をします。それと同時にお客様が完成後に暮らしやすくなるように段差を解消するようにご提案しました。
■便器の選定「使用しやすい便器へ・・「TOTO GG-800」をご提案。
→選定ポイント① 「手を洗う」ことへ配慮
背面の手洗器の高さ(手前側)が「800mm」で、小さい子どもからお年寄りまで使いやすいように設計されています。また、使用時の「水ハネ」もしにくい形状です。
今回のケースのように、別で手洗い器を設置するスペースを確保できない場合、身体の面を考慮し「手洗い器が使いやすい」こちらの商品をおすすめしました。
→選定ポイント② 使用後の洗浄時の身体への負担に配慮
洗浄方法が「リモコン式」ということもおすすめさせていただきました。こちらの商品は、タンクの横に洗浄レバーがありません。
今回のお客様のように、脚や身体に不具合を感じている方にとって、狭いトイレの中で体をひねり、腕を伸ばしてレバーを回すことは体に負担がかかります。「リモコン式」で使用後に洗浄できると、立ち上がった姿勢のままポチッとボタンを押すだけなので、身体に負担をかけずにすみます。
☆ポイント☆「停電時」は大丈夫?!
「レバーがない」と聞くと、停電したときはどうやって水を流せばいいの?という声をよく聞きますが、GG―800にはウォシュレットに手動レバーが備え付けられており(*手動レバーがないタイプもあります)単3形乾電池を4個入れ、4秒以上引っ張ると水が流れる仕組みになっているので、停電時でもトイレを使用することができます。
→選定ポイント③ 清掃時の身体への負担に配慮
身体に不具合を感じている方にとって、毎日の「清掃」は大変負担となります。この商品は「一体型便器」で、「分離型トイレ」に備え付けられているものがすべて一体になっている便器になります。
タンクも便器も便座も、そしてウォシュレットも一体でつながっているという構造が特徴的なトイレです。
従来の「分離型トイレ」と比較して、掃除がしやすくなるメリットがあります。
これは、「分離型トイレ」のようなつなぎ目や段差が、一体型トイレには非常に少ないからです。トイレの汚れは便器の中だけでなく、溝などにも溜まりやすくなりますよね。一体型トイレの場合は溝もほとんどなくそもそも汚れが溜まりにくい構造になっているので、非常に掃除がラクなのです。
コンパクトで、清掃しやすい・・というと「タンクレス」という選択肢もありますが、今回のケースは、「手洗い器」を考慮しこちらの商品に選定しました。
作業工程
①養生はしっかりと!
搬入経路となる廊下の床や大事な家財を傷つけないようにしっかり養生します。
②既存便器を撤去、補修!
傷みが気になるフカフカとなっている床をチェックしきちんと下地から補修します。そして、段差の解消と強度を上げる目的で12mmのコンパネを上に重ねます。
③内装工事~仕上げ・新規便器取り付け
壁紙、床のクッションフロアーをお好みを丁寧にお打合せさせていただき、綺麗に仕上げます。
*壁紙・床のクッションフロアーを選定するときのポイントは以前のブログにまとめさせていただいておりますので、ぜひご覧ください。(→以前のブログはコチラから)
新しい便器を取り付けて完成です♪
アクセサリーも細やかなご提案で一新!
手摺・・・既存では手摺を取り付ける為にむき出しで壁についていた力板を外し、クロスを貼替えする際に壁に下地を取り付け隠蔽。仕上がりは、圧迫感がないすっきりとした空間になりました。
ペーパーホルダー・・・使い勝手を考慮「棚付き二連紙巻き」身体のこと、これからの事へ配慮しご提案させていただきました。
- 立座をサポートしてくれる手掛けとしても使用できます。手をついても大丈夫(耐荷重600N)
- フロントワンタッチ機能で細かな作業が不要で手前から押しこむだけでペーパーを簡単セット。
- ワンハンドカット機能で紙切板を押さえず片手でペーパーを楽にカット楽な体勢でカットできます。
☆工事中エピソード☆
工期は余裕を見て2日間と計画していました。工事中のトイレはお客様とご相談し『ポータブルトイレ』をご用意させていただきました。将来介護等が必要になったときや、これから起こる大規模自然災害に備えて、使い方を知ってもらえるタイミングだったのではないかと思います。
最後に・・
故障したから、水漏れしているから・・と便器を交換するだけではなく、それぞれの暮らしに合う商品をお客様に合わせて選定
- より暮らしやすいように段差や本体以外の箇所も細やかにご提案させていただく
- 工事中も安心して過ごしていただけるようにする
このように気を配り、工事に携わらせていただきました。
これからも、多くのお客様に喜んでいただけるよう、日々勉強をしていきますので、宜しくお願い致します!
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