みなさん、こんにちは! エールハウス藤沢店スタジオ、二級建築士の新井田(ニイダ)です。
最近、「近くで工事をしていてお宅の屋根を見たのですが、すぐに葺き替えないと大変なことになりますよ」と業者に声をかけられたのですが・・・、とお客様が心配されてエールハウスにご連絡をいただくことが多くあります。
実際に屋根点検にお伺いさせていただくと、問題ないことが多く結果としてお客様も安心されるのですが、特に今は台風被害に便乗して悪質な訪問販売が増えているようなので、不審な業者には注意してください。台風で屋根が心配な方は、エールハウスまでご連絡をお願いします。
本日は、いつもお世話になっているお客様より、上記のような訪問販売業者に声をかけられたため屋根状況が心配になり、屋根を一度見てほしいとご依頼を受けて屋根点検をさせて頂いた事例をご紹介します。
M様の屋根を点検させて頂いたところ、一部塗膜の劣化がありますが、早急に葺き替えるような屋根材の割れ、腐食等は見当たらなく、M様もこまめにご自宅のお手入れをされている方なので屋根も比較的きれいな状況でした。実際の写真を見て頂き、その旨をM様にお伝えしたところ、ほっと一安心されていました。
しかし、一点気になる点がありました。
それは『屋根材』です。
M様宅で使われている屋根材は、大手メーカー積水化学工業のセキスイかわらU(以下、かわらU)と言う屋根材でした。なぜこのかわらUが気になる点なのかをご説明いたします。
このかわらUは、1970年~2007年にかけて販売されていた屋根材で、積水化学工業の代表的な屋根材です。瓦なのに軽量で耐震性が高い、と当時は数多く採用されました。
しかしこの屋根材、1990年以前に製造されたものはアスベストが入っているためまだ大丈夫なのですが、1990年以降のものはノンアスベスト化されたかわらUに変更されており、劣化の進行がはやいと積水化学工業にクレームが入るまでの問題になっております。
現在では健康被害があるため使用されなくなったアスベストですが、アスベストが入っていることで屋根材の強度がかなり変わります。
ノンアスベストに切り替わったかわらUは割れやすく、塗膜の剥がれも早いため、屋根塗装はおすすめできず、葺き替えが主な補修工事になってしまいます。
M様宅のかわらUは初期のアスベスト入りのもので、瓦自体の割れ、欠け等はなかったので今回の点検では劣化部分の塗装のみで補修は大丈夫そうなのですが、もしノンアスベストのかわらUでしたら屋根葺き替えになっていたと思います。
かわらUを使われている方、一度屋根点検してみてはいかがでしょうか?
エールハウスでも屋根点検等を行なっておりますので、ご気軽にご相談ください。
横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!