みなさん、こんにちは! エールハウス藤沢店スタジオ、リノベーション設計・施工プランナーの荒川です。
リフォームやリノベーションをしようと思われるきっかけは、内容や状況によってさまざまなケースがあると思いますが、
「古くなった・汚くなった・壊れた箇所を直したい」
「不便・不安・危険な箇所を解消したい」
といった理由をお客様からお聞きすることが多いです。そのような時、その問題箇所を直すことはもちろんですが、それだけではなく、せっかくの機会だと考えて少しプラスアルファをしてみるとリフォームするのが楽しみになったりリフォームをやって良かったと思えます。
今回は『リフォーム階段工事と1階2階廊下床フローリング工事の工事事例』をご紹介します。
お客様のご要望
- 階段の途中と上りきったところの床が一部ブカブカしているのが気になっています。
- ついでにカーペット張り替えも考えています。
現況・プランニングポイント
階段の踏み板が何カ所かブカブカしており、歩く度にギシギシ音が鳴っている状態でした。
これを直す為にはカーペットを剥す必要があり、そしてまた新たにカーペットを張り直す必要があります。
最近の住宅で多い階段仕上げはフローリングタイプです。次もまたカーペットにするかどうか、カーペットとフローリング、比較したときそれぞれに良い面と注意する面がありますので、そのあたりをお客様とよく打合せをさせて頂きました。
カーペット
メリット
- 温かみがある
- ものを落とした時に傷の心配がない
- 色や柄、グレードが豊富にある
デメリット
- ホコリや髪の毛など掃除が大変
- 汚れや染み、臭いが付く
- カビやダニが発生しやすい
フローリング
メリット
- 掃除機にしても雑巾がけにしても掃除がしやすい
- 水をこぼしても拭きとれる
- カビやダニが気にならない
デメリット
- 足裏が冷たく感じる
- 滑りやすく感じる
- ものを落とした時に傷が付くことがある
一般的に言われているものを踏まえ、これまでお客様が慣れ親しんでいるカーペットから変えることに違和感がありそうかどうかなどを確認して、今回はフローリングタイプにすることになりました。
2階の廊下も元はカーペットだったのですが、階段のリフォームをすると2階の廊下も階段仕上げに合わせることが基本となります。
階段を上りきったところの床も一部ブカブカしているとのことでしたので、その見直しも含め、2階の廊下も同じくカーペットからフローリングに張り替えることになりました。
- 今回の現場は戸建てですが木造ではなくRC造です。階段と上りきったところの2階廊下の一部だけは木下地とのことで、長年の中でブカブカしてしまう程傷んでしまっておりましたが、その他廊下全体はコンクリート下地なのでしっかりしていました。
- 廊下のフローリングは現場に合わせて直貼りフローリングを使用します。
- 1階の廊下もカーペットだったのですが、昔雨漏れした際に出来たシミが気になっていたとの事で、その解消も踏まえ1階廊下~階段~2階廊下とトータル的にフローリングに張り替えることとなりました。
工事スタート!
まずカーペットを剥します。廊下や階段のリフォームの場合、居室と違い家具や荷物が比較的少ないので工事に取り掛かるまでがスムーズです。
玄関框
玄関框はリフォーム框を重ねて張って納める予定でしたが、どうも框に乗るところもブカブカするようなので大工さんに相談しました。ビスを締めてみても効かないようでこのままでは心配だとなり、お客様に断り框を撤去してみることに。
すると框はスカスカで、どうやら白蟻による被害のようです。急遽リフォーム框で納められるよう下地で補修することにしました。
壁際
壁際は枠や敷居などでデコボコしていたり、一見直線に見える壁も気が付かないくらい僅かにほんの少しずつズレていることがありますので、壁際は特に注意して一枚一枚フローリングを間配りしてよく見て合わせながら貼っていきます。
2階廊下
2階廊下の一部ブカブカしているところは、やはり階段付近だけ木下地だったので、下地を張り替えて補修してからフローリングを張りました。
階段
階段は既存の収まりから、部分的に張り替えるより全体的にベニヤを上から捨て貼りすることにしました。
実は施工前から考えていた案でしたが、カーペットの状態では段鼻材の内側(今回で言うと37mm)に収まるかが正確には測り切れなかったので、いざ全ての厚みを確認出来るようになってから最終判断しようとしていました。既存の下地もビスで増締めしてから、ベニヤを重ねて張ります。
階段材
ちなみに今回のリフォーム階段は踏板の厚みが12.5mmあるパナソニック社製を採用しました。
リフォーム階段は各建材メーカーでそれぞれ出しているのですが、実は踏み板の厚みが同じではありません。
今回どこのメーカーのものを採用するか現行品を改めて調べてみたのですが、
- N社製は3.5mm
- L社製は3mm(+下地材9mmを併用して張るタイプ)
- D社製は12mmですが基材がMDF
- パナソニック社製は12.5mmあり尚且つMDF複合合板を基材
お客様のニーズや現場の状況に一番合ったもので工事をするのが良いと考え、調べた中で一番しっかりとしているこちらをご提案させていただきました。
この図のように、蹴込み板と踏み板をそれぞれ1段ずつ型取りしながら貼り付けていき、段鼻材を被せるようにして取付けます。
この段鼻材には埋め込み式のすべり止め樹脂が付いていますし、踏み板も防滑シート仕上げとなっていますので、すべりにくいよう工夫がされていて安心です。
最後に養生を剥して、確認しながら掃除をして、無事工事完成です。
工事完成!
お客様の声
いつも家のことはエールハウスさんにお世話になってきました。
今回も階段とか廊下が気になるなと考えていた時に、ちょうどいつものアフター訪問に荒川さんが来てくれたのでご相談しました。
はじめは漠然とまたカーペットにするものだとしか考えていませんでしたが、フローリングにしてみて良かったです。選んだ色も周りの雰囲気に合っていて違和感ありません。今回も色々ありがとうございました。もしまた何かあったらまたご相談しますので、よろしくお願いします。
エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!