みなさん、こんにちは！ エールハウス藤沢店スタジオ、リノベーション設計・施工プランナーの荒川です。
リフォームやリノベーションをしようと思われるきっかけは、内容や状況によってさまざまなケースがあると思いますが、
「古くなった・汚くなった・壊れた箇所を直したい」
「不便・不安・危険な箇所を解消したい」
といった理由をお客様からお聞きすることが多いです。
そのような時その問題箇所を直すことはもちろんですが、それだけではなくせっかくの機会だと考えて少しプラスアルファをしてみるとリフォームするのが楽しみになってみたり、リフォームをやって良かったと思えたりします。
今回は『トイレ工事事例』をご紹介します。
お客様のご要望・現況
- １階にある2箇所のトイレを新しくしたい
とのご要望を頂きました。
1階のトイレ１つ目は、家族のみんなが使うトイレ（＝トイレA）で、便器を新しくしてもらいたいのと、昔和式便所だったなごりで壁のタイルがそのままなので、掃除も大変だしもう汚れていると思うのでキレイにしたいとのこと。
【トイレA 工事前】
もう１つのトイレはお施主様が主に使うトイレ（＝トイレB）で、こちらも一緒に便器を新しくしたいとのことでした。
【トイレB 工事前】
プランニングポイント
トイレAについては、便器を交換する際に壁のタイルを全て剥してメラミン不燃化粧板、いわゆるキッチンパネルを貼ることをご提案しました。
タイルは一枚ごとにある細かい目地がどうしても汚れますし、劣化してしまいます。パネルであればそもそも一枚がまず大きいので、パネルとパネルの目地自体が少なくなります。目地には主に樹脂製のジョイナーを使ってコーキングなどは極力使わないようにして施工すれば、掃除も楽なキレイな仕上がりになります。
トイレBについても、同様に壁の一部をパネル仕上げにして便器を交換することになりました。
工事スタート！
トイレAから工事に取り掛かります。
まずは動線となるトイレの前の廊下から玄関までの床を養生します。
【廊下現況】
トイレ前の床がカーペットになっており、タイルの解体でホコリが出て掃除が大変になってしまいますので、厚手の養生シートとブルーシートを二重にし、それぞれの端は床が出ないようにテープで隠れるようにしっかり目に養生しました。
【廊下養生】
【廊下養生】
便器を撤去、昔のなごりで給水管が正面の壁の中央にあり、このままではタンクに干渉してしまうので、左下の方に切り廻して移動します。
（ちなみに、これまでは便器を前にずらして設置されていました。）
【既存給水管】
給水管にぶつからないようにするため、タンクと壁の間に隙間がありました。
【既存給水管】
よく見ると床の奥にも給水管がありました。
この給水管をそのままで便器を設置しようとすると、これまでと同じように若干便器を前にずらすことになってしまいます。
それでは意味がないので、床を一部切り開いて給水管を床下から切り廻してやり直すことにしました。
【床を開けてみると】
【給水管が床下で濡れているのを発見】
すると、この給水管が床下でじんわりと濡れているではありませんか。
職人さんからすぐさま相談を受け、
- このまま切り廻しをしてみても良いが、収拾が付かなくなりここから施工出来る範囲を超えてしまうリスクがあるとのこと。
- もし仮に上手くできても、床下で漏水している給水管はそのまま見過ごすことになってしまう。
- 幸いにもトイレの外のすぐ近くに露出の給水管があったので、最低限やり直すならそこからできそうだ。
と、状況を確認しあいました。
すぐお客様にもお伝えして、この方法で直すことになりました。
もし床を切り開いていなければ、漏水していたことに気付かないままでしたので危ないところでした。
急遽内容変更となりましたが、何とか大工さんとも連携をとりながら、工期に影響がないようにおさめることができました。
【トイレ外部露出給水管】
ちょうどトイレ外部に露出の給水管（左）があったので、土間を一部斫ってその配管からやり直すことができました。（保温材と土間の補修は後日行いました）
壁のタイルを全て撤去して、下地を補修していきます。
【壁タイル撤去】
【壁下地】
【壁パネル】
これまでのタイルの高さと同じ感じに壁の下部にはパネルを貼り、上部はクロスを貼って仕上げます。
床は全体的にベニヤを新しくしました。
クッションフロアシートを貼って新しい便器を設置すれば、これでトイレAの工事完成です。
工事完成！
【トイレA 工事前】
【トイレA 工事後】
トイレB工事スタート！
【トイレB 工事前】
【トイレB 工事中】
【トイレB 工事後】
トイレBは便器の交換と、壁の下部にパネル貼り、床のクッションフロアシートの貼り替えを行いました。
外階段手すり工事スタート！
トイレの他にも、今回アプローチにある３段の外階段に手すり工事もご依頼いただきました。
【外階段 工事前】
【外階段 工事中】
【外階段 工事中】
【外階段 工事後】
地面にコアで穴をあけ、柱をしっかり埋めて設置しました。
これで階段の昇降も安心です。
お客様の声
家族とはだいぶ前からトイレ工事をその内やろうかと話していて、やっと今回決めたわけですが、実は工事をお願いした後すぐに外階段で転んでしまいました。大ごとにはならなかったのですが、こんな事ならもっと早くお願いしておけば良かったなと思いました。また困ったことが出てきたらその時は宜しくお願いします。今回もありがとうございました。
エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー１級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい！
