2024年度の助成金に向けて!~ガラスの性能ご紹介~

皆様こんにちは。エールハウス藤沢店二級建築士の新井田です。

近年、2050年のカーボンニュートラルに向けて様々な助成金が開始しました。昨年は「先進的窓リノベ事業」と呼ばれる窓の改修に特化した助成金が開始した為、窓のリフォームをご検討された方も多かったのではないでしょうか。

2023年度の助成金は大きく分けて

  1. 開口部・断熱改修・エコ住設・バリアフリー・子育て対応改修のリフォームと子育て世代及び若者夫婦の新築・分譲の購入に対する助成金制度『こどもエコすまい支援事業』
  2. 窓の改修に特化した『先進的窓リノベ事業
  3. ハイブリッド給湯器やエコキュートなどの高効率給湯関係に特化した『給湯省エネ事業』

の3つがありました。

特に2023年度の先進的窓リノベでは内窓の受注が追い付かず、納期が2~3か月待ちと生産が追い付かない程窓工事の需要が多くありました。

こどもエコすまいは9月で終了してしまった為、間に合わず新築購入やリフォームを諦めた方も多かったのではないでしょうか?

そんな方に必見!

2024年度も2023年度と同じ3つの助成金の後継制度『子育てエコホーム支援事業』として助成金制度が始まります。

2023年度の助成金を逃してしまった方も是非2024年度の助成金を活用したリフォームで快適な生活を!

今回のブログでは『先進的窓リノベ』に向け、対象のガラスやサッシ関係についてご紹介していきます。

住宅省エネ2024キャンペーン始まります!

 

先進的窓リノベ対象工事について

先進的窓リノベ事業では、窓(ガラス・サッシ)の断熱改修工事(熱貫流率(Uw値)1.9以下等、建材トップランナー制度2030年目標水準値を超えるもの等、一定の基準を満たすもの)に対して助成金がもらえる制度となります。

工事の内容は大きく分けると4つあり、

  1. ガラス交換工事
  2. 内窓設置工事
  3. 外窓交換工事(カバー工法)
  4. 外窓交換工事(外壁はつり)

上記工事内容で対象の断熱性能を有する製品を使用することにより助成対象となり、最大で200万円までとなります。

【先進的窓リノベ】

 

助成金の対象となる製品例のご紹介

①ガラス交換

ガラス交換の場合、既存サッシの素材、2重窓の設置状況により大きく変わってしまう為、一概に可能かはお住まいの状況により判断となります。

トリプルガラスや真空ガラス、Low-E複層ガラスのガス入り等の高性能ガラスを選ぶ必要があります。

【Low-Eガラス】三協アルミHPより

なお、上記ガラスが設置可能か確認が必須で、場合によって先進的窓リノベは使用できず助成金額の少ないこどもエコすまいの申請になってしまう場合があります。

【ガラス性能差比較】YKK AP HPより

 

②内窓工事

内窓工事は既存サッシを残し、室内側にもう一つサッシを設置する工事となります。

メリットはサッシが2重になる為、断熱性・遮音性・防犯性の向上が見込めます。サッシの交換に比べ工事内容も難しくなく工事金額も比較的安価な為、手軽に断熱工事が可能な製品となります。

デメリットは開け閉めの手間が増える、掃除の手間が増えることがあげられます。

 【代表的な製品】

  • LIXIL   ・・・・ インプラス
  • YKK AP ・・・・ プラマードU

【内窓設置納まり】YKK AP HPより

【内窓設置前後比較】YKK AP HPより

 

③外窓交換工事(カバー工法)  

サッシのカバー工法とは既存サッシ枠の上から新しい枠を被せて設置する為、大がかりな解体工事が必要なく窓の取替が可能な製品となります。

解体工事の必要がない為、通常の窓の取替に比べ工事費を落とすことが可能です。工事時間も大幅に削減でき、高い断熱性能を持つサッシに交換可能です。

製品のグレードも高断熱枠をお選び頂くと窓リノベ助成金対象となります。

デメリットは既存の枠に新たな枠を被せる為、既存の窓サイズより一回り小さくなってしまいます。(敷居も立ち上がります。)

 【代表的な製品】

  • LIXIL   ・・・・  リプラス
  • YKK AP  ・・・・  マドリモ

【リプラスカバー工法の構成】LIXIL HPより

【リプラス断面納まり】LIXIL HPより

 

④外窓交換工事(外壁はつり)

外窓交換工事は既存サッシ周りの外壁をカット・撤去し既存のサッシ枠を撤去してから新しいサッシを納め、外壁や室内枠等の補修を伴う工事です。大がかりですがサッシの開口の大きさを変えずに窓交換が可能となります。

また雨戸付きサッシ等の雨戸からシャッターに変える工事の場合は窓交換で工事させて頂く機会が多くあります。

また、掃き出し窓等カバー工法ですと段差ができてしまう場合でもサッシの入れ替えであれば段差ができずに窓交換が可能です。

さらには樹脂窓等高性能なサッシに交換することも可能です。

【樹脂窓の性能比較】YKK AP HPより

 

デメリットは室内外共の解体工事や壁仕上げ・枠・クロス等の補修工事も必要となり工事費用が高額になってしまう点や、既存の外壁の仕上げにより補修跡が目立ってしまう場合がございます。

【代表的な製品】

  • LIXIL・・・サーモスⅡ-H(ハイブリット窓)・TW(高断熱ハイブリット窓)・EW(樹脂窓)
  • YKK AP・・・APWシリーズ(樹脂窓)・エピソードⅡシリーズ(アルミ樹脂複合窓)

【サーモスⅡ-H ハイブリッドサッシ構造】LIXIL HPより

 

今回は助成金が使用可能な窓回り工事についてご紹介致しました。助成金について気になる方はお気軽にご相談ください!

 

 

エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!

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