テレワークの普及により、防音室リフォームが急増! メリットや注意点とは?

こんにちは!二級建築士の田渕です。建築の世界に入って、早くも20年以上経ちます。

今まで得た知識を活かして、お客様のお役に立つ情報をお届けいたしますので、よろしくお願いいたします!

今回のテーマは『防音室』です。

テレワークの普及により、自宅で仕事をする方が増えています。

しかし、自宅で仕事をすると周囲の騒音や家族の声などに悩まされることもありますよね。

悩みを解決したいと、防音室リフォームを検討されている方も多いのではないでしょうか。

 

防音室リフォームは、快適な作業環境を作るだけでなく趣味や創作活動にも役立ちます。しかし、防音室を上手く取り入れるにはコツと注意点があります。

今回は、防音室リフォームのコツと注意点についてご紹介します!

防音室イメージ

 

防音室リフォームのコツ

まず、防音室リフォームのコツは、目的に合わせた防音性能音響特性を設計することです。

防音性能は、外部からの騒音や内部からの漏洩音をどれだけ防ぐかを表す指標であり、遮音性能の等級であるD値で評価されます。一般的には、Dr-60~Dr-65が目標値となります。これは、外部からの騒音がほとんど聞こえないレベル内部からの漏洩音がほとんど気にならないレベルです

 

音響特性は、室内の響きや音質を調整することで快適な演奏や聴音ができるようにします。例えば、ピアノやギターなどの楽器演奏をする場合は、適度な残響時間や均一な周波数特性が必要です。

 

設備

 

音室リフォームの注意点

次に、防音室リフォームの注意点は、防振構造換気設備を十分に考慮することです。

防振構造は、壁や床などの物体内を伝播する固体伝播音を防ぐために必要です。固体伝播音は、空気伝播音よりも遮断しにくいため、重量のある素材空気層を利用した二重構造などが有効です。

 

換気設備は、室内の空気を入れ替えるとともに、外部からの騒音や設備騒音を低減するために必要です。換気設備が不十分だと室内が蒸し暑くなったり、臭気がこもったりする可能性があります。また、換気口やダクトなどから外部の騒音が侵入したり、換気扇の動作音が室内に伝わったりする可能性もあります。そのため、換気口やダクトに遮音材を施したり、換気扇の回転数を低くしたりする工夫が必要です。

換気

 

費用相場

最後に、防音室リフォームの費用相場についてです。

  • 防音室リフォームの費用相場は、約10~700万円と幅広くなっています。費用相場に差があるのは、遮音性能のレベルや部屋の広さ・構造などによって左右されるためです。
  • 楽器演奏用に防音室リフォームをする場合は、高い遮音性能が必要になるので、費用相場は約150万円~となります。

防音室リフォームは、専門的な知識や技術が必要な工事ですので、施工実績のある業者に依頼することをおすすめします。

また、マンションや賃貸物件では、管理規約や大家さんとの相談も必要です。

 

防音室リフォームは、自宅で仕事をする方や趣味や創作活動を楽しむ方にとって大きなメリットがあります。ぜひ参考にしてみてください。

エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!

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