STOP!温暖化! 断熱改修で夏の暑さを軽減!

こんにちは。二級建築士の廣橋(ヒロハシ)です。前回に引き続きCOOL CHOICE(クールチョイス)に関連したお話です。 (前回のお話:STOP!温暖化!! エールハウスはCOOL CHOICE(クールチョイス)に取り組んでいます)

STOP!温暖化!断熱改修

築25年程の一戸建てのお客様から、こんなご相談がありました。「2階の夏の暑さがとても耐えられない。夜になっても室温が下がらなくて具合が悪くなる程」との事でした。

早速現地を見させて頂くと、小屋裏空間がまるごと断熱区画がされていない状態でした。小屋裏部屋と天井の間には断熱材が敷設されておらず、小屋裏へ上がるタラップも断熱されていないので、小屋裏の直下のお部屋は真夏の暑さが天井から直接伝わってしまうのに近い状態でした。

小屋裏空間がまるごと断熱区画がされていない状態

現地調査の結果、他にも何点か問題箇所が見つかったので、丁寧にご説明した上で工事のご提案をさせていただきましたが、なんといっても小屋裏空間の断熱対策です。そこで小屋裏部屋の壁を一部解体して、2階の天井裏にも断熱材を増設することをご提案しました。

一部小屋裏部屋の壁を解体

断熱材は「ネオマフォーム 66mm 熱伝導率 0.020W/m・K」と旭ファイバーグラスの「アクリアマット 10K 90mm 熱伝導率0.043W/m・K」を使用しました。

建設当時の断熱材が「10K 50mm 熱伝導率0.060W/m・K」程度かと思われます。天井に増設するアクリアマットは既存の断熱材の2.5倍程度。小屋裏の壁と屋根直下の天井に使ったネオマフォームは3.6倍程度の性能です。

 グラスウールは施工性に優れており、建築現場では一般的に良く使われる材料なので大工さんも手馴れたものです。それに対してネオマフォームは性能は非常に高いですが、現場での加工性、施工性、復元性(非常に柔らかい素材のため、ぶつけたりすると凹んだり、欠けたりしやすい材料です)が悪いため施工には注意が必要です。

下地の木材との取り合い部分はシーリングと気密テープでしっかりと処理を施し、どうしても断熱欠損が出てしまった部分にはウレタンフォームを吹付けておきます。天井部分の断熱材の施工は元々ついていた換気棟を生かすため垂木をふかして野地板とネオマフォームの間に通気層を作って施工しました。

ネオマフォーム 66mm 熱伝導率 0.020W/m・K アクリアマット 10K 90mm 熱伝導率0.043W/m・K

お客様からはこの工事で夏の冷房の効きが随分変わったのが体感出来るほどだったと、ご満足頂けました! 建築士冥利につきますね。

断熱改修工事は非常に奥が深く、やりだすときりがない工事かもしれませんが、お客様のご要望とご予算に合わせてご満足頂けるご提案をさせて頂けると自負しております!是非断熱や結露のことでお困りのお客様はエールハウスまでお問い合わせ下さい!

STOP!温暖化!断熱改修