こんにちは、一級建築士の後藤です。今月の1日に上陸した台風24号!私も30年以上この仕事をしてきていますが、本当に風が強くて、びっくりするほど被害も甚大でした。
そこで今回のブログでは、台風24号での建物被害の総括を載せていきます。
下記の写真は強風で物置が飛んでひっくり返ってしまった模様です。もう使い物にならないからと、お客様の依頼で解体処分しました。その他にも、物置が飛んでフェンスをなぎ倒して川に落ちてしまった被害などもありました。あちらこちらで、まるで竜巻でも起きたかのような被害状況でてんやわんやの状況でした。
下記の写真はトタン屋根が強風で剥がれてしまった状況です。応急処置としてブルーシートで養生したのですが、あちらこちらで同じような被害があり、台風の直後は同じように養生をする仕事が多数ありました。
次の写真は、強風で飛んでしまった屋根材がご近所の建物に当たってしまった模様や、看板に飛んできたものが当たって壊れてしまっている模様です。もし人に当たってしまったらと思うとゾッとします。今回のような大型台風の際は、このような二次被害も起こりがちです。
今回の台風で様々な被害の状況を見てきましたが、どの被害にも原因がありました。例えば、物置のアンカーボルト(土台と基礎を固定するボルト)が付いていなかったり、土台が腐食していたりしました。
屋根がめくれて剝れた建物は、トタン屋根が錆びていて、鼻先部分が「パカパカ」に浮いてしまっていて、お客様にお伺いすると、日ごろ強風時でも音がして気になっていたとの事でした。また別のお宅では、軒裏が剝がれていて、そこから強風が入ってしまったことによって屋根が飛んでしまったなど、それぞれ原因があっての被害なのです。
台風が発生したり、近づいて来てからでは間に合いません。やはり日ごろからのメンテナンスが大事という事ですね・・・
たまにはお住まいの周りをじっくりと点検してみてください。そして屋根など普段上ることが出来ないところなどは、「エールさん、屋根に上って異常がないか点検してみて」と、お気軽にご連絡ください。
私どもがお客様に代わって点検し、写真を撮って、お客様のお住まいの状況を報告させていただきます。