皆様、こんにちは。エールハウス藤沢店スタジオ、二級建築士の新井田です。
冬本番となり、日に日に寒さが増してきました。私の住む厚木市には七沢温泉や、飯山温泉など温泉が点在している為、夜間は温泉の匂いが立ち込めます。毎日温泉で寒めきった体を温めたいなぁとしみじみ思います。
先日、瓦屋根から金属の屋根に葺き替え工事をさせていただきました。今回はその葺き替え工事のご紹介と、なぜ葺き替えが必要なのかについてご説明致します。
瓦屋根の特徴
まず、皆様は瓦屋根にどのような印象をお持ちですか?
- 飛ばされそう
- 落ちてきそう
- 古臭い感じが強い
- 台風で飛ばされてしまう
等々、悪いイメージが強いような気がしますが、瓦は意外にも優秀な屋根材なんです。
瓦屋根のメリット
- 耐久性が高い
瓦屋根は耐久性が高いのが特徴です。耐久性はノーメンテナンスで50年と言われるほど高い耐久性を備えています。
コロニアル葺きに比べ、塗り替えなどが必要なく、割れてしまっても差し替えが比較的容易にできるなどのメンテナンスコストを抑えることが可能です。
- 高い断熱性
瓦屋根は断熱性にも優れています。屋根材と下葺き材との隙間に通気層がある為、室内側に熱が伝わりずらくなっており、室内を快適な空間に保ってくれます。
- 遮音性が高い
瓦は遮音性が高く、大雨などの雨が強い日でも雨音があまり気にならないと良く言われています。
上記のような屋根性能において重要な性能は、ほかの屋根材に比べてもトップクラスと言っても良いほど高性能です。しかも近年ではガイドライン工法により瓦屋根の施工方法が変わった為、旧工法と比べ飛躍的に耐風性も高くなっています。
しかし、デメリットがあることも事実です。
瓦屋根のデメリット
- 重い
なんと言っても瓦はとても重たいです。
重さは1㎡あたり50㎏と言われており、120㎡の屋根ですと約6tの重さになります。
建物の耐震性においては、屋根が重たいほど振り子の原理で建物の揺れが大きくなってしまいます。
建物が倒壊しないにも、揺れが大きいのと少ないのでは建物に対する負荷も変わってしまいますので、屋根材が軽い方が耐震上有利と言えます。
- 初期費用が高い
瓦屋根は屋根を葺く際の手間がほかの屋根材に比べてかかる1枚の金額が高いなど初期費用がほかの屋根材に比べると高くなります。
- 旧工法の瓦は台風被害が多い
ガイドライン工法の前の旧工法の瓦葺きは、台風で棟が崩れてしまったり、瓦が飛ばされてしまったりと被害が多いのも事実です。
なぜ瓦屋根の葺き替えが必要?
屋根はどんな屋根材でも基本的に葺き替えが必要となります。
瓦屋根も例外ではありません。
ただ、瓦屋根の耐久性は50年と言われる、と先ほど述べさせていただきました。
なら50年間は葺き替える必要がないのでは?と思われがちです。
台風被害で瓦屋根の被害にあったお客様にもよく、50年ほど持つなら50年間は葺き替える必要はないのではないか?とご質問を頂いておりました。
確かに瓦自体は耐久性があるので再利用できますが、下葺きの防水紙の耐用年数は20年にも満たないと言われています。
それ以上の年数がたってしまうと、防水紙の劣化箇所から雨漏りが発生してしまう危険がありますので、瓦自体の不具合ではなく、下葺きを新しくするために葺き替えが必要なのです。
また、瓦は再利用し、積み直しという工事も可能ですが、新しい屋根材の葺き替えと同じくらいの費用がかかってしまう為、新しい屋根材に葺き替えられる方が大半です。
瓦屋根から軽い金属の屋根材のご提案
上記の点を踏まえ、今回は
- 瓦屋根から軽い金属の屋根材への変更
- 屋根材はIGルーフさんのスーパーガルテクト
をお勧めし、ご提案させていただきました。
このスーパーガルテクトは、金属屋根の中でも高性能な屋根材となっています。
その1.安心充実の製品保証
スーパーガルテクトは、高耐久ガルバという従来のガルバリウム鋼板よりも耐久性能が高い金属が使われています。
メッキ層を厚くすることで鋼板を錆から守ってくれる為、沿岸部から通常の金属屋根ですと5㎞離れていないと保証適用外のところ、このスーパーガルテクトは500m圏内まで保証対象となります。
その2.優れた断熱性
また、屋根材の裏地にポリイソシアヌレートフォームという断熱性・防火性に優れた断熱材が充填されている為、金属屋根のデメリットである断熱性が瓦屋根と変わらず、雨音が響くというデメリットも断熱材により低減することができています。
その3.超軽量!
最大のメリットはなんといってもその軽さであり、瓦屋根の10分の1の軽さとなる為、地震による建物への負荷を減らすことができます。
工事の様子
今回はこちらの屋根材にを葺き替えさせていただきました。落ち着いた青がとてもきれいですね!
既存の瓦屋根を剝がします。
新しい屋根は、既存の青色に合わせて、シェードブルーをお選びいただきました。
屋根葺き替え工事完成です。
一昨年の台風15号・19号の台風被害は甚大でたくさんの瓦屋根で被害が発生していました。
皆様のご自宅の屋根を見直されてみてはいかがでしょうか?
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