こんにちは! エールハウス旭店、福祉住環境コーディネーターの川﨑です。
今回は戸建てのお宅には必ずある『排水桝(マス)』についてお話しさせていただきます。
排水枡とは、家の敷地から敷地外の公共下水道まで雑排水を流す際に、排水管の流れの角度を変える役目と、点検、清掃、管理をしやすくする為に設けられている、重要な設備です。
排水枡には、雨水を流す『雨水枡』と、生活排水を流す『汚水桝』があります。
雨水を流す『雨水桝』
雨水枡には泥、砂などを溜める『泥溜枡』と、水を地面に浸透させる『浸透枡』があります。どちらも砂埃や葉っぱなどが蓄積されていくので枡を開けて中のごみを取り除く必要があります。ただ、汚水枡ほどは汚れないので、何年か毎に蓋を開けての点検で、溜まっていたら取り除く程度で大丈夫です。
生活排水を流す「汚水桝」
汚水枡には、『インバート枡』、臭気が上がってくるのを防ぐ『トラップ枡』、洗濯やお風呂などの雑排水を1か所に繋げる『会所枡(かいしょます)』、すべての雑排水が合流して公共の下水道へと流れる前に設置してある『最終枡』などがあります。
汚水桝は台所の油カスやトイレの汚水が流れますので、どうしても配管に汚れが溜まりやすくなります。そのまま放置していると害虫が発生したり、臭いが室内に上がってきたり、排水管がつまって最悪逆流して汚水が室内へ溢れ出てきたりしてしまいます。そうなるとお風呂も、キッチンもトイレもすべて使えなくなってしまいます。大変ですよね。
マンションにお住まいの方は業者が1年に1回の頻度で高圧洗浄(※マンションにより異なる場合があります)をしているので安心ですが、戸建てにお住まいの方はご自分で管理をしていかなければならないのです。少なくとも2~3年に1度は枡の蓋を開けて点検、清掃をお勧めします。
次回は「排水桝その②:排水桝の昔と今【コンクリート枡の交換方法】」についてお話しますのでお楽しみにしてください!
エールハウスでは無料で排水枡点検も承っておりますので、お気軽にご相談ください。