こんにちは。エールハウス藤沢店、店長で一級建築士の吉田です。今回は台風で被害を受けた屋根工事の改修工事についてお話します。
お客様のお宅で使用していた屋根は、平成13年4月から販売している「クボタ カラーベストコロニアルNeO(ノンアスベスト商品)」でした。葺き替えてから13年ということでしたが、風がまわる2階の谷部は台風で部分的に飛散していました。
普段は一般の方では確認する事はできませんので、今回のように飛散して破片が地上に落下したことや、雨漏りといった被害が出て始めてわかるのかも知れません。
すぐに屋根にのぼって検査をしたところ、全体的にひび割れが発生しており、割れて飛散したコロニアルがどこかを確認することが出来ました。
コロニアルNeOは、アスベスト含有が問題になってから初めて商品化された屋根材で、10年前後で本体のひびや割れがある、とお客様から指摘が出ている商品でした。
メーカー側はリコール商品とは指定しておらず、商品には問題がないとのことですが、10年ちょっとで屋根を全面葺き替えるのは、どんなに寛大なお客様でも不満になりますよね。
そこでファイバーグラスシングル屋根材の「リッジウェイ」を、コロニアルの上から施工するご提案をして、今回の工事をさせていただくことになりました。
実はこの「リッジウェイ」という商品が優れもので、デザイン性、軽さ、強さ、そして耐久性能にとても優れています。シート状で扱いやすく、複雑な屋根でも簡単に施工することが出来ます。様々なカラーバリエーションがあり、洋風の住宅でも和風の住宅でも、柔軟に対応できるのが特徴です。なんといっても比較的安価なのが「リッジウェイ」の一番の魅力です。
施工の話に戻りますが、はじめに棟トタンや雪止めなどの障害物を撤去し、粘着性の改良アスファルトルーフィングを貼ります。その後、屋根を葺いて完了となります。
屋根や窓格子の木部も塗装し、綺麗に仕上がりました。安価で施工も簡単に出来る「リッジウェイ」を採用いただいたので、工期も早くおわり、予算的にもお客様に満足いただけました。