一級建築士の吉田です。健康のために、自転車で通勤しております。
今回は、より使いやすい収納を考えての『収納リフォーム工事』をご紹介いたします。
今回のリフォームは、お客様から「田舎のお母様と同居することになり、1部屋新しく増築したいのですが可能ですか?」とのご相談をお受けしました。
お客さまの家の建築確認済証を確認すると、建ぺい率・容積率ともいっぱいいっぱいでした。増築する余裕がなかったので、『今ある空間の中で工夫をして、使いやすくする』という提案にて、今回の収納リフォーム工事をすることになりました。
お母様が使われる予定の部屋の押入をクローゼットに改修
奥行3尺(910mm)の押入でしたので、小柄なお母様の洋服が2列かけられるように、2段のパイプを段違いに配置。奥の洋服掛けの下には、小物が収納出来るように、棚を大工さんに作成してもらいました。
元々は押入のため、床はベニヤ仕上げでした。そのため床にはクッションフロアーを貼り、壁と天井にビニールクロスを貼りました。扉も折れ戸に変更しました。
階段ホールにある使いづらい収納を改修
2階の階段ホールには奥行3尺(910mm)の収納がありましたが、奥行きが深くて使いづらいと相談がありました。何を収納したいのかをお伺いしたところ「アルバムや小物、季節物をしまっておきたい。あとは2階で使う掃除機やモップなども入れておきたい」とのご要望でした。
そこで、『小さいウォークイン収納』のご提案をさせて頂きました。下から80cmは3尺角で有効に使えるようにしながら、人一人が入れる位のスペースを残し、クローゼット扉の吊り元側にL字型に棚を吊りました。長い物も保管する事ができ、体が入っていけることで物も取りやすくなりました。
お客さまが住まわれている中での工事だったので、荷物も一時出して工事をしました。工事が完成次第、大工さんが物を収納させて頂きました。そのような荷物の出し入れもお客様のご要望に応じて対応いたします。
暮らしていると、どうしても色々な物や不要な物が増えてしまいます。ついついしまいがちになり、乱雑となってしまい、出しづらく、使いづらくなりがちです。何を収納したいかを考えて収納棚や空間を作ると、使いやすくすっきりとした収納が可能になります。
棚を作って欲しい、収納を増やしたいとご依頼いただくことがよくあります。まずは何を収納したいのか、どれくらいの頻度で出し入れするのか等、お客様のライフスタイルをお伺いし、より使いやすい収納をご提案させていただきます。