皆様、こんにちは! エールハウス藤沢店スタジオ、二級建築士の新井田(ニイダ)です。
前回の外壁ブログ『モルタル外壁編』に引き続き、今回は『サイディング編』についてお話したいと思います。
外壁材のサイディングとは?
【サイディング】とは、外壁に張るボード状の板材で、
- 窯業系
- 金属系
- 木質系
- 樹脂系
など様々な種類があります。近年の住宅の外壁に数多く採用されています。一昔前まではモルタル外壁が一般的でしたが、近年の分譲住宅のほとんどの外壁は、【サイディング】と言ってもいいほど人気で、重要の高い外壁材となりました。
なぜここまで人気なのか、サイディング材共通のメリット・デメリットを詳しくご紹介したいと思います。
サイディングのメリット
- 施工の手間が少ない
工場で生産するため、職人さんの技術に左右されず、安定した品質・仕上がりで施工ができます。
- デザインやカラーバリエーションが豊富
木質・レンガ・タイルなどの質感がリアルです。自分好みのデザインやカラーを選ぶことができます。
- 対候性・耐火性に優れている
モルタル外壁に比べ、施工の手間が少ないです。サイディングの材質にもよりますが、材料自体の金額が安価なため大幅にコストダウンすることが出来ます。また、工場で生産するため、左官の職人さんの技術に左右されず、安定した品質・仕上がりで施工することが可能なことも人気の理由です。
近年のサイディングはデザイン・カラーバリエーションも豊富で、レンガなどの質感もかなりリアルなため、自分好みのデザインを選ぶことができます。そのほかにも耐候性・耐火性に優れているので、モルタル外壁よりもクラック(ヒビ)が入りにくいなどのメリットもあります。
サイディングのデメリット
- モルタル外壁に比べてメンテナンス費用が高い
- サイディングのジョイント部のコーキングが、環境によって5~10年で劣化して、ヒビ割れがおきてしまう
サイディングの継ぎ目部分は、定期的にコーキングを打ちかえる必要があります。また、モルタル同様に塗膜によってサイディングを保護(窯業系などは防水性を、金属の場合はサビを)しているため、チョーキング現象などが見受けられた場合、およそ10年ごとに外壁塗装をする必要があります。
塗膜が劣化した状態のまま、再塗装をしないでほったらかしてしまうと、
- サイディングの防水性が無くなり、雨水が浸入して構造材を腐食させてしまう
- サイディング材の反りやひび割れ、金属の場合ではサビが発生してしまう
ことなどがあるので、定期的に塗装しメンテナンスを行い、サイディングを長持ちさせましょう。
サイディングの特徴について
窯業系(ようぎょうけい)サイディング
窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主に原料としています。他のサイディングに比べると費用が安いこと、石目やレンガ調などデザイン・カラーバリエーションが豊富なため、一番多く使われているサイディングです。さらに、地震などの衝撃に強く耐火性にも優れています。
しかし、塗膜で雨水を防いでいる為、定期的に塗装が必要なため、メンテナンスコストがかかってしまう点がデメリットといえます。また防水性が無い状態をそのままにしておくと、反りや割れが発生してしまうので、定期的なメンテナンスが必要です。
ー窯業系サイディングー
ー窯業系外壁の劣化ー
金属系サイディング
ガルバリウム鋼板やアルミなどの金属で出来たサイディング材のことで、薄く軽量の為、カバー工法でも数多く使用されているサイディングです。ガルバリウム鋼板は他の金属に比べ、錆びにくく、耐候性に優れています。また軽量の為、地震などに対して揺れに強い点や施工の手間が減ります。
しかし、金属製のため、表面に傷、凹みが付きやすく、その部分から錆びが発生してしまう、海沿いの塩害のある地域では劣化が早く錆びやすいというデメリットもあります。
また、窯業系と比べると材料費が高くなる傾向にあります。デザインも単調なものになりやすいので、建物が冷たい印象になりやすいので、好みが分かれる材質といえます。
ー金属系サイディングー
ーサイディングのサビ・キズ・凹みー
木質系サイディング
木質系サイディングとは、その名の通り、木材のサイディングです。前回のブログでチラッと名前が出てきた羽目板が木質系サイディングのことです。昔は下見板と呼ばれていましたが今では羽目板とも呼ばれていて、木のぬくもりが感じられ、趣あるデザインに仕上ることができるため、人気の高い外壁材です。
しかし、木材の為耐候性はとても弱く、短期間にメンテナンスをしなければならないので、メンテナンスコストが窯業系サイディングよりもかかってしまいます。また、耐火性能も他のサイディングに比べると低いです。
ー木質系サイディングー
ーサイディングのキズ・凹みー
樹脂系サイディング
日本では余り馴染みの無いサイディングですが、北米では主流のサイディング材です。材料に顔料を練り込んであるため、色あせがしにくく、再塗装が不要です。(※紫外線により、弾性が失われる為、紫外線保護目的で塗装する場合があります。)
また、凍害や塩害に強いため、地域を問わず使用できるサイディングとして積雪の多い地域、北海道・東北などでは関東圏に比べ使用頻度が多い傾向にあります。
軽量で耐久性も高い優秀な建材ですが、耐火性は他のサイディング材に劣ります。また初期費用がとても高く、日本では施工が少ないので施工できる業者が少ないのが現状です。
ー樹脂系サイディングー
まとめ
サイディングも様々な種類があり、一概にどのサイディングが優れているわけでもなく、それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、ご自身の求めている外壁性能やデザイン性により使い分けるといいと思います。
また、地域の気候に合わせてサイディングを選んでみるのも外壁を長持ちさせる秘訣です。弊社では、地域・状況に合わせ、適したサイディングをご提案させて頂いております。ご不明なことなどございましたらお気軽にご相談下さい。
エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。是非、お気軽にご相談ください!
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