解説!排水管のトラブルと対処方法

みなさん、こんにちは! エールハウス社長、一級建築士・宅地建物取引士の伊丹です。

日常生活を送る上で水道は不可欠ですが、上水の設備だけでなく「下水」の設備の重要性も忘れてはいけません。と言うのも基本的には上水道から汲んで使っただけ排水として捨てるからです。そのため、排水管のトラブルは日常生活に支障を来たします。

ここでは排水管のトラブルの例を取り上げて対応策について解説したいと思います。

1.まずは、排水管についてのおさらい

まずは排水管がどういう物かについて復習したいと思います。

排水管は文字通り家庭から出る排水を流すパイプとなりますが、素材としては金属製の物と樹脂製の物があります。

金属管のメリットは丈夫であること、デメリットは腐食する点です。

一方、樹脂管のメリットには金属管と違って腐食しないこと、デメリットとしては劣化すると衝撃に対して弱くなる点があります。

排水管で流す生活排水は単なる水では無く、油や洗剤が混ざっています。そのため化学的な環境が悪く、老朽化しやすいです。

尚、金属パイプには腐食対策がしてあり、樹脂パイプは耐用年数の長い素材が使われていますが、それでも寿命がありますので築年数の経った建物はトラブルを起こしやすくなります。そのためメンテナンスが一層必要になります。

2.排水管のトラブルにはどの様な物があるか

ここでは排水管のトラブル例について取り上げてみましょう。

(1)排水管の詰まり

排水管の詰まりは代表的なトラブルです。ただ、詰まる箇所によって原因が違います。

例えばキッチンの場合は油汚れや食べ物のカス、洗剤の溶け残りなどが原因です。油汚れなどは流す時点では液状で流れやすくても、配管内に入ってしまうと温度が下がって固まることがあります。これが詰まりになるのです。

また、浴室の場合は髪の毛や石鹸カスなどです。これは汚れを取り除かずに流しっぱなしにしていると詰まってしまいます。

他にもトイレの場合は汚物や大量のトイレットペーパーが詰まっている場合があります。

(2)漏水

漏水も良く見られるトラブルです。漏水の原因にもいくつかのパターンがあります。

まず挙げられるのが老朽化による漏水です。排水管には水が流れるだけでなく油や洗剤なども流れます。そのために老朽化が進みやすいのです。

また、外部からの衝撃での漏水の発生もあります。特に古くなった樹脂管は固く弱くなっているので衝撃に弱いです。

そして、凍結が原因での漏水もあります。水は凍ると体積が増えて損傷が発生することもあるのです。

(3)逆流

排水管は稀に逆流することもあります。逆流は次の様なプロセスで発生します。

1つには配管の詰まりによる二次被害です。例えば浴室の排水管が詰まっている状態で浴槽の水を捨てると、排水管で流せる量をオーバーしてしまい、洗い場に逆流してしまう場合があります。

また、大雨など自然災害が原因となって排水管の逆流が起こる場合があります。これは排水ポンプを設置して対応します。

3.排水管トラブルの対処方法

それでは排水管のトラブルの解消手段には、どの様な物があるのでしょうか。

(1)洗浄

まず挙げられるのがパイプの洗浄です。こらは洗剤や油の残りカスなどが付着している場合に使われます。

具体的には、お湯やクリーナーなどを流し込んで溶かす場合や、配管を分解して洗うこともあります。

ただし、パイプクリーナーの使用は家庭のレベルでも対処は可能なのですが、配管を分解して洗浄する場合には業者を呼ぶ方がベターです。素人工事の場合は配管の損傷の原因にもなり、新たに漏水などが発生し得るからです。

(2)異物の除去

浴室やトイレの場合は髪の毛などの異物が詰まっている場合がありますが、この時は詰まった異物を除去して対応します。異物の除去の方法としては特殊なワイヤーの使用や、場合によっては配管を取り外して異物を取り除きます。

ただし、この方法も技術力の確かな業者に依頼するのがベターです。素人判断で配管に物を突っ込んで除去しようとすると、配管内部にダメージを与えてしまう場合があります。更には、破損などにも繋がるケースがありますので、自前での工事はあまりおすすめ出来ません。

(3)交換

配管のダメージがひどい場合にはパイプを分解して交換します。

軽微な物に関しては部品交換のレベルで済みますが、損傷が大きい場合は工事の範囲が広がります。

尚、この工事に対応出来るだけの部品はホームセンターなどで販売されていますが、素人の工事だと別なトラブルにも繋がりかねません。専門業者への相談がおすすめです。

4.火災保険は排水管トラブルに適用されるか

火災保険は火災による災害の補償と思われていますが、実は火災以外のトラブルにも対応している物もあります。

それでは排水管のトラブルに関してはどうかと言うと、排水管の修理費用は補償の範囲ではありません。

しかし、契約によっては漏水によって汚した家財の補償がある物もあります。補償範囲の確認をしておきましょう。

5.排水管のトラブルは専門業者に頼もう!

この様に排水管にはいくつかのトラブルのがあり、それぞれの症状によって対応策が異なります。

対処は家庭のレベルでも可能な物もありますが、配管にダメージを与えないで修理をするためにも業者に相談することがベストです。

 

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住宅のプロがお伺いし、点検・修理致します。

 

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