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【Build Story】 Case-11

更新:2026年7月18日|カテゴリー:


色と天井で広がる、コンパクトな平屋

◆DATA

場所:横浜市

構造:木造 平屋

建物面積:49.87㎡

建物仕様:木造枠組壁工法(2×4工法)

間取り:1LDK

施工期間:4ヵ月

◆PLAN

◆建築士が語るストーリー

変形敷地を活かした、L字型平屋の設計

今回の計画地は、母屋の庭スペースを利用しての建築のため、建物をL字型として計画。
一見すると使いにくさも感じる形状ですが、視点を変えると、空間に広がりを生み出す大きな可能性を持っています。

L字にすることで、空間に“奥行き”と“抜け”が生まれます。
視線が一方向に留まらず、自然と先へと導かれていくことで、実際の面積以上の広がりを感じられるようになります。

また、L字の中心の部分にはリビングを配置。
片持ち屋根による勾配天井と組み合わせることで、より開放感のある空間に仕上げました。

限られた敷地条件の中でも、その特性を丁寧に読み解くことで、暮らしやすさと心地よさの両方を叶えることができます。

制約を整えるのではなく、活かす。そんな考え方から生まれた住まいです。

洋室

色をアクセントではなく“主役”にした設計

このお住まいでは白い壁紙を使わず、空間ごとに色を取り入れているのがポイントです。

全室ベースとなる壁紙は、繊細な色味が魅力的な石目調で自然素材を使った家具とも相性の良い壁紙を使用しています。

天井も含め5面を同じカラーにすることで空間全体に落ち着きと統一感を持たせています。

クローゼットに姿見鏡をいれることで圧迫感を軽減しお部屋の奥行きもプラスされます。

玄関

玄関には、リーフグリーン色の玄関ドアを採用。
外から帰ってきたときに、やわらかく印象に残る色合いが、住まいの第一印象をつくります。

外観から玄関、そして内装へと、色の流れに一貫性を持たせることで、住まい全体に統一感を持たせています。
玄関ドアのリーフグリーンがやわらかく迎え入れ、その印象が室内のカラースキームへと自然につながっていくよう計画しました。

LDK

L字の中心の部分にはリビングを配置。

片持ち屋根の形状を活かし、天井を高くとることで、自然と視線が上へと抜けていきます。

天井はあえて落ち着いた色味に。
壁とのコントラストが生まれ、より高さを感じられる空間になりました。

キッチンの奥には、アーチ開口と柄クロスを組み合わせた印象的な空間が。
視線が奥へ抜けることで、実際以上の奥行きを感じさせます。

カップボード上部には、あえて手の届く高さでウォールキャビネットを設置しました。
高すぎない位置にすることで、日常的に使う食器やストック品も無理なく出し入れができ、収納が“使える場所”としてしっかり機能します。

また、視線の高さに近い位置に収まることで、空間に圧迫感を与えにくいのもポイント。
必要な収納量を確保しながら、使いやすさと見た目のバランスを整えています。

 

洗面室・浴室

洗濯をしているときに、家族が洗面を使っていて動線が重なり、少し使いづらさを感じたことはありませんか?

そんな日常の小さなストレスを減らすために、洗面台はあえて廊下に設置しました。
脱衣室にはハンガーパイプを設け、洗う・干す・しまうの流れがスムーズにつながるようにしています。

忙しい時間帯でも、それぞれが気兼ねなく使える配置。
暮らしやすさに配慮した、さりげない工夫のひとつです。

洗面・脱衣室は一面にカラフルなクロスを採用。
ニッチ内部まで柄を揃えることで、空間に統一感を持たせています。
色を使いながらも、木目や白でバランスを整えました。

トイレ

トイレは思い切って華やかな花柄クロスに。黄色の花柄が一気に印象を変えてくれます。
コンパクトな空間だからこそ、遊び心のあるデザインを取り入れています。照明もシンプルでかわいいですね。

コンパクトな住まいでも、設計の工夫によって、ここまで豊かに暮らすことができます。
敷地のかたちを活かした間取り、視線の抜けをつくる空間構成、そして色でつくる心地よさ。

ひとつひとつは小さな工夫でも、それらが重なり合うことで、日々の暮らしにゆとりと楽しさが生まれます。
広さや条件にとらわれすぎず、その場所に合った住まい方を丁寧に考えていくこと。

そんな想いから生まれた、やさしく、のびやかな平屋のかたちです。

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