家族構成:ご夫婦
場所:鎌倉市
築年数:20年
構造:木造
工事個所:屋根
「築後、年数が経っているため、台風が来ると屋根が飛んで行ってしまうのではないかと不安になるので、エールハウスさんにこの際きちんと見てもらいたい」と屋根葺き替え工事をご依頼いただきました。
昔の瓦屋根の野地板は薄いベニヤが張ってある場合が多く、お客様の屋根下地は5.5ミリベニヤで施工されておりました。
屋根の耐力を上げるために12ミリの合板を張り、高耐久の改良アスファルトルーフィングを施工。これで耐震的にも雨漏り対策にも有効となります。
今回採用したガルバリウム鋼板の屋根材は、日本瓦屋根の1/6以下と軽く、柱や梁等への過重負担を軽減するので、地震に強い屋根材ですが、雨音や断熱性に不満があります。そこで今回は、屋根材の下に50ミリほどある屋根形状と同じ形の断熱ボードを施工してから、ガルバリウム屋根を施工することで、雨音も気にならず、断熱効果も上がりました。
屋根形状と同じ形状の断熱ボードなので、強度も上がり、乗っても凹みません。
屋根葺き替え工事前、外観の様子です。
屋根瓦は、耐久性、断熱性、遮音性が高く、独特なデザイン性も気に入って選ばれることが多いです。
一方でその重さから耐震性に劣り、地震や台風で飛んできたり、落ちてしまったり、と災害時のデメリットもあります。
【瓦撤去】
まずは、古くなった既存の瓦を撤去していきます。一枚一枚瓦を外し、屋根から下げて処分します。屋根の棟(頂上)の部分も全て撤去します。
【野地板張り】
屋根瓦を全て撤去した後、屋根の強度を上げるために、既存の野地板の上に、新しい野地板を重ね張りします。
垂木と言われる、屋根の骨組みに固定用の釘やビスで、野地板を留めます。
【防水紙】
野地板の上に防水紙を敷き詰めていきます。防水紙は軒先から棟に向かって敷いていきます。下から上に重ねていくことにより、雨が瓦の下に入り込んでも、屋内には雨が侵入しません。
【屋根材のご紹介】
今回の屋根葺き替え工事では「かわら455R」という屋根材を使用しました。
金属屋根は0.35mmが一般的ですが、今回は0.5mmの厚みがある丈夫な屋根材を使用しました。屋根材の裏に薄い断熱材がついていますが、さらに雨音などの遮音性や断熱性を高めるために、屋根材の下に敷くための屋根形状と同じ形で50mmほどある断熱ボードも準備しました。
【屋根材の設置】
防水紙の上にガイドの芯木を設置します。下からの風で煽られて剝がれないように入れていきます。
ガイドの芯木の上に断熱ボード、金属屋根材を設置していきます。断熱材を入れることで、屋根面からの熱を軽減することが出来ます。また、雨音などを軽減する防音効果もあります。
断熱ボードの下の空間は通気層です。日射を受けて熱くなった空気が、棟から抜けていくようになっています。
屋根材を載せたところから、軒先に一文字面戸を取り付けていきます。数人の職人さんで、それぞれの作業をしながら屋根工事がドンドン進んでいきます。
【雪止めの設置】
屋根設置後、雪止め金具を取り付けます。落雪トラブルを防ぐために、雪止めは有効です。
【ケラバの設置】
「ケラバ」とは切妻屋根の端の部分です。
雨や風のダメージを受けやすい部分なので、しっかりと雨仕舞いをして、雨漏りを防止します。
【棟の設置】
屋根の一番上の部分の棟を取り付けます。
小屋裏を自然換気するための『換気棟』も取り付けます。
屋根葺き替え工事の完成です!
日本瓦の美しい波を表現した綺麗な金属屋根に仕上がりました!
和瓦から金属屋根への葺き替え工事完成です!
和瓦は和瓦の良さがあるんだけど、やはり台風や地震の災害が起きた時にご近所に迷惑をかけてしまうのではないかとか、耐震性とかを考えると心配になってしまいます。
以前、通りすがりの職人さんらしき人に「お宅の瓦がずれているよ」と言われていたことも不安につながっていたので、エールハウスさんに診てもらい、修理してもらったので、今後は安心して暮らせます。金属屋根と言っても、断熱ボードなどで工夫することで遮音性や断熱性も高くなるということで、信頼して工事をお任せすることが出来ました。
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