みんなの居場所&子ども食堂『ひまわり』に訪問してきました!

~小さな優しさが、地域を照らす大きなひまわりに~

このたび、エールハウスで工事を担当させていただいた「みんなの居場所&子ども食堂 ひまわり」を訪問し、運営者である地引さんにお話を伺いました。オープンから1年以上が経ち、地域の“居場所”としてすっかり根付いている様子に感動しました。

 

 

 子ども食堂を始めるきっかけ

約8年前の朝——。
インターホンの向こうに立っていたのは、小学3年生と5年生の姉妹。
「ご飯を食べさせてください」
驚きながらも、地引さんは理由を聞かずに受け入れました。
毎朝見守っていた子どもたちが、地引さんを頼ったのかもしれません。

時が経ち、地引さんは思います。
——あの子たちはSOSを出していたのでは。
同じように助けを求める子どもたちのために、「朝食を提供する子ども食堂」を始めようと決意。

年齢や運営の不安もありましたが、2年前、夫の
「人生一度きり。思い続けてきたことならやってみればいい。」
という言葉に背中を押されました。

今は36歳差のボランティアの高須さんと共に、温かい朝ごはんと心休まる場所を届けています。
——『ひまわり』は今日も、子どもたちをやさしく迎えています。

みんなの居場所 笑顔があふれる

 

ひまわり、ついに完成!

エールハウスにご依頼いただき、子ども食堂の工事を担当。2024年6月、無事に保健所の許可も下り、**「みんなの居場所&子ども食堂 ひまわり」**がオープンしました。

「てきぱきと進めてくれた後藤さんのおかげで、顔を見るだけで元気が出るような人だったと主人と話しているのよ」——地引さんからそんな嬉しいお言葉もいただきました

ようこそ『ひまわり』へ

こども食堂とレモンの木

 

 週2日営業、毎週月・木は「ひまわりの日」

営業日は毎週月曜・木曜の7:00〜15:00
朝は5〜10人の子どもたちが訪れ、無農薬野菜を使った朝食を楽しみます。

ごはんは食べ残し厳禁。「残さない」を覚える、食育の一環にもなっています。

キッチンからの目線

ごはんは自分でよそってね

朝食料金はなんと

  • 未就学児〜中学生:100円 ●高校生〜大人:300円

また、ランチ(要予約)は500円でドリンク付き。一人暮らしの高齢者やグループが利用し、地域の交流の場としても大切にされています。

レンタルスペースのご案内(要予約)

  • 午前(AM):1グループ 500円 ●午後(PM):1グループ 500円

※ 営業日以外の日でも、持ち込みOKでスペースの貸し出しもしています。

おはよう!からはじまる玄関

ここで手を洗って、うがいして

爽やかな内装のトイレ

美味しいごはんがここから生まれる

奥の廊下から自宅につながる

 

食堂の後は「子どもの居場所」に

15:00~17:00は、子どもたちに開放された居場所に。おやつを食べたり、工作をしたり、三つ編みの練習をしたり、自由な時間を過ごしています。ホットプレートでパンケーキを作る日もあり、笑顔が絶えません。

「ひまわりが好きな人〜?」「「「はーーーい!!」」」
「ひまわりが嫌いな人〜?」「「「シーーーン」」」

子どもたちのこの声を聞いたとき、涙が出そうになったとおかみさん。

子供たちが三つ編み練習

子供たちの遊び場

 

地域を巻き込んだイベントも大盛況!

『ひまわり』では毎月、さまざまなイベントが開催されています。
1月のお餅つきに始まり、夏には本物の竹を使った流しそうめん、ハロウィンやクリスマスなど、四季折々の行事が盛りだくさん!春と秋に開催されるバザーも毎回大好評です。

この夏の夕涼み会には約60人が参加し、庭に敷いたブルーシートの上で手作りプレート料理を囲みながら、にぎやかなひとときを過ごしました。
そのほかにも、定期的にバザーやワークショップを開催し、月に200〜300人が『ひまわり』を訪れるなど、いつもたくさんの人で賑わっています。

『ひまわり』の庭にはリスやタヌキが顔を出し、小鳥のさえずりが響く自然豊かな環境。

安心・安全で、心がほっとする時間が流れています。

 

「今もつながっている」8年前のあの子

数カ月前、制服姿の中学生が現れ、「中学卒業したよ。おばちゃんありがとう」と声をかけてきたのは、あの時ご飯を食べに来ていた姉妹のひとり。

その言葉に、地引さんは涙をこらえきれなかったそうです。
時間が経っても、支えた心はきっと届いていた——そんなことを感じさせる素敵なエピソードです。

これからも、地域に咲き続ける「ひまわり」でありますように

一ヶ月で200〜300人もの人が訪れる「ひまわり」。
運営は寄付や助成金、自家農園の野菜、ボランティアの力で支えられています。
早朝に起きて掃除・仕込みを行う地引さんは、「すごくないのよ、ただ、誰かのためにやってあげたいだけ」と笑います。

この“ひとりの想い”が、地域にこんなにも温かな居場所をつくる力になっている——私たちは、その一端を担えたことをとても誇りに思います。

地引さん、これからもどうかお元気で、ひまわりが地域に永く咲き続けますように。

この玄関から子どもたちを送りだす

 

エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!