こんにちは!二級建築士の田渕です。建築の世界に入って、早くも20年以上経ちます。今まで得た知識を活かして、お客様のお役に立つ情報をお届けいたしますので、よろしくお願いいたします!
最近は、身近に犯罪が多発しており、住宅の防犯対策は急務となっています。防犯灯や空き巣対策と一緒に防犯カメラを設置する方が増えています。
防犯カメラは、犯罪の抑止や証拠の収集など、さまざまな目的で利用されています。
しかし、防犯カメラにはいろいろな種類があり、どれが我が家に合ったものかを見極めるのはむずかしいものですよね。今回は、防犯カメラの種類とそれぞれの特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。
防犯カメラの種類と特徴
防犯カメラには大きく分けて、
- アナログカメラ
- デジタルカメラ(ネットワークカメラ)
の2種類があります。また、形状や機能によってもさらに細分化されます。
まずは、2種類の特徴について見ていきましょう。
アナログカメラ
アナログカメラは、同軸ケーブルで録画機器やモニターに直接接続して映像を伝送するタイプのカメラです。
一般的に普及しており、価格が安いのが特徴です。
しかし、画質はデジタルカメラに劣りますし、配線が複雑になりやすいというデメリットもあります。
アナログカメラの中でも、高画質(200万画素~500万画素)に対応したアナログハイビジョンカメラというものがあります。これはコスパに優れた人気モデルで、画質も向上しています。ネットワーク対応の録画機器を通せば、スマホやパソコンで遠隔監視も可能です。
デジタルカメラ(ネットワークカメラ)
デジタルカメラ(ネットワークカメラ)は、LANケーブルや無線でインターネットに接続して映像を伝送するタイプのカメラです。
画質が非常に良く、4Kや8Kの高解像度にも対応しています。また、拡張性が高く、撮影した映像をAIで解析したり、配信したりすることもできます。
デジタルカメラの利点は、録画装置なしでも遠隔監視ができることや、撮影範囲が広いことなどです。しかし、コストが高くなることや、インターネット環境が必要なことなどがデメリットです。
防犯カメラのメリット・デメリット
防犯カメラの設置にはメリットとデメリットがあります。よく把握して自分にあった防犯カメラを検討しましょう。
設置メリット
<犯罪の抑止>
防犯カメラがあることで不審者や空き巣などの犯罪を予防する効果があります。特に威嚇効果の高い形状や防犯灯付きのものは有効です。
<証拠の収集>
万が一犯罪が発生した場合でも、防犯カメラの映像を証拠として提出することができます。高画質や赤外線機能のあるものはより詳細な映像を記録できます。
<監視・管理>
防犯カメラはスマホやパソコンから遠隔監視することができます。自宅や店舗、倉庫などの安全や在庫管理などに役立ちます。また、従業員や子供、ペットなどの行動もチェックできます。
設置デメリット
<コスト>
防犯カメラは購入費用や設置費用、録画費用などがかかります。特に高機能や高画質のものはコストが高くなります。また、故障や交換時にも費用が発生します。
<配線>
防犯カメラは配線工事が必要です。特にアナログカメラは同軸ケーブルを録画機器まで引く必要があります。配線が複雑になると見た目も悪くなりますし、故障の原因にもなります。
<プライバシー>
防犯カメラはプライバシーの侵害になる可能性があります。設置の仕方によっては、近隣住民の方などからクレームになるので注意しましょう。
防犯カメラの設置場所と注意点
防犯カメラを設置する場所は、自分の目的や環境に応じて決める必要があります。一般的には、玄関や窓、ベランダなどの出入り口や、駐車場や庭などの敷地内の場所がおすすめです。これらの場所は、不審者や空き巣などの犯罪の発生率が高いとされています。
防犯カメラを設置する際の注意点
<法律>
防犯カメラは、自分の所有する場所や範囲内で設置することが原則です。他人の所有する場所や公共の場所に設置する場合は、許可や同意が必要です。また、他人のプライバシーを侵害しないように配慮することも必要です。
<高さ>
防犯カメラは、不審者に気づかれないように高い位置に設置することが望ましいです。しかし、高すぎると映像が不鮮明になったり、顔認識ができなくなったりする可能性もあります。適切な高さは、2.5m~3m程度と言われています。
<角度>
防犯カメラは、撮影したい範囲をしっかりとカバーできるように角度を調整することが重要です。特にドーム型やバレット型などの固定式カメラは、一度設置したら後から変更できないことが多いので注意が必要です。また、逆光や影などの映像の乱れを避けるためにも、光源や背景にも気をつけましょう。
防犯カメラを選ぶ際のポイント
<目的>
防犯カメラを設置する目的は何かを明確にしましょう。例えば、犯罪を抑止したいのか、証拠を収集したいのか、監視したいのかなどです。目的に応じて、画質や機能、形状などを選ぶことができます。
<予算>
防犯カメラは価格帯が幅広くあります。安いものでは数千円からありますが、高機能や高画質のものでは数万円以上かかることもあります。予算に合わせて、必要最低限の性能や機能を備えたものを選ぶことが大切です。
<環境>
防犯カメラを設置する場所や条件も考慮する必要があります。例えば、屋内か屋外か、昼間か夜間か、広い範囲か狭い範囲かなどです。環境に応じて、防塵・防水性能や赤外線機能や360°カメラなどを選ぶことができます。
<設計>
防犯カメラを設置する場所や角度、配線などを事前に計画します。必要なカメラの台数や種類、録画機器やモニターなどの機材も確認します。
防犯カメラは、自分や家族、財産などの安全を守るための有効な手段です。ぜひ参考にしてください。
エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!