こんにちは! 二級建築士の田渕です。
建築の世界に入って、もうすぐ20年経ちます今まで得た知識を活かして、これからお客様のお役に立つ情報をお届けいたしますので、よろしくお願いいたします!
これから、数回に分けて新築工事の様子をご紹介させていただきたいと思います。
今回の物件は、一つの敷地を分割して家を建てるというレアなケースです。
相続が発生して兄弟で土地を分割することになりました。もともと庭付きの一戸建てで、現存の戸建は残しつつ、庭の部分の土地を分割して、そこに家を建てる計画をしました。
地鎮祭
まずは、工事の安全を土地の神様にお祈りする地鎮祭をとり行いました。
施主様家族も参加してくださり、滞りなく地鎮祭を行う事が出来ました。毎回思うのですが、とても神聖で、心が洗われる気分になり、よし!これから新築工事を頑張るぞ!と言う気持ちになります。日本人ならではの心ですね。
地盤調査
工事を始める前に、地盤調査を行い、設計した家が問題なく建つかを調査します。
地盤調査では、家を建てる際に、まずその土地の強度について調べ、家が安全に支えられる地盤か、安全に建てるためには土地をどのようにすればよいのか把握するために行います。
今回の調査では、地盤が軟弱だという事が判明し、地盤改良を行なうことになりました。
地盤改良の工事は多種多様ですが、現場に適したものを専門家と相談の上決定していきます。
地盤改良工事
地盤調査にて、地盤が軟弱だという事が判明し、地盤改良を行なうことになりましたが、今回はコンクリート柱状改良を行いました。
簡単に説明しますと、今回設計した家の基礎を複数のコンクリート柱で支えるイメージです。
地盤調査によって硬い地盤層までの深さがわかっていますので、硬い地盤層まで大きなドリルで土を掘りながら埋設していきます。
この施工方法ですごいのが、大きなドリルで穴を堀りながら現場でコンクリートを造りそのまま注入していくところです。
穴を堀りながらコンクリートを打設していきます。これを今回は25本打ち込みました。
これで、地盤沈下の心配もなく安心して工事が進められます。
ちなみにこの工事をして、地盤20年保証を付けられますので施主様も安心ですね。
基礎工事
さて、次はいよいよ基礎工事の着手です。
基礎工事の手順を説明しますと、
1、遣り方(やりかた)(位置出し)
2、土掘削、捨てコン打設
3、防湿シート敷
4、鉄筋の配筋、ベース型枠
建物と基礎を緊結する為のアンカーボルトやホールダウン金物の設置も行います。
非常に重要な工程になりますので、この段階で、第三者機関による鉄筋検査を実施します。
これに合格したら次の工程に進むことができます。
鉄筋検査はコンクリートを打設してしまうと見えなくなってしまうので、この段階で検査を行うことになっています。
5、ベースコンクリート打設
ベースコンクリートが水平になるように均すのは匠の技ですね。
6、立ち上がり型枠、立ち上がりコンクリート打設
ベースコンクリートが固まったら、立ち上がり部に型枠を設置していきます。
7、型枠ばらし、完成
この状態でコンクリートが完全に固まり強度が出るまで数日間、放置します。
これを養生期間と言ったりしますね。
以上、基礎工事はこのような流れで施工します。
いよいよ、この後は建て方工事に突入です。新築工事の花形ですね。家の形が出来てくるので、施主様もイメージしやすくなる段階です。
次回は、建て方・造作木工事編をお届けします。お楽しみに!
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