トイレの床を清潔に! ~鏡面フローリング施工事例~

皆様こんにちは。エールハウス藤沢店二級建築士の新井田です。

今回はトイレの床改修工事施工事例をご紹介したいと思います。

 

現場の状況

まずは現場を下見させて頂きます。

5年ほど前にネオレストを設置させて頂いておりましたが、当時床も綺麗な状態でしたので内装工事はやらなかったそうです。最近床の一部が劣化してめくれてきてしまったので気になるとの事でした。

 

既存は石目調のフローリングでしたが表面のシートが剥離していました。

また、フローリングの継ぎ目(ジョイント部)も便器と重なっている為、万が一こぼしてしまった場合にジョイントから染みてしまい、床下地を痛めてしまう可能性もありました。

【既存トイレ】

 

そこで今回はダイケンから販売されているトイレ専用床材の『ハピアフロア トイレタフ』をご提案させて頂きました。

 

トイレタフをご紹介

今回選定した床材はダイケンから販売されている『ハピアフロアシリーズのトイレタフ』というトイレ専用床材です。

こちらのフローリングは複合フローリングと呼ばれる種類のフローリングで、表面の仕上がりは石目柄をプリントした特殊加工化粧シートと呼ばれる化粧シートで仕上げた床材になります。

【ハピフロア鏡面仕上げ】サンワカンパニーHPより

 

表面は天然木ではありませんので表面の水濡れには強くなっておりますが、どんな床材でも床材同士の継ぎ目は水に濡れた状態を放置してしまうとそこから水が染み込んでしまいます。

 

  • 注意:トイレタフは水濡れに強い製品ではありますが、もし床に水をこぼしてしまった場合は直ちにふき取ってください。

 

この床材は通常のフローリングサイズとは違い、幅600mmサイズの幅の広い床材と、両袖に納まる300mmサイズの床材を組合せて使用します。

【トイレタフの割付け】ダイケンHPより

写真のように便器を設置する箇所を中心に600mmサイズの床材を配置することにより、継ぎ目位置が便器にまたぐことがありません。

ですので、上記のような継ぎ目からの水漏れをしにくくさせることが可能となります。

また表面は鏡面調の塗装がされており、耐久性・耐水性・耐薬品性に優れている為シミが付きにくく、トイレに適した床材と言えます。

 

余談ですがダイケンからハピアフロアより通常のフローリング幅の『石目柄Ⅱシリーズ』も販売されています。高級感のある大理石調の仕上がりを水回りからリビングまで様々なお部屋で使用することができます。

トイレタフは鏡面仕上げのみになりますが、ハピアフロア石目柄Ⅱでは鏡面仕上げ艶消し仕上げの2タイプがございますので、鏡面がお好みでない方や鏡面タイプは傷がつきにくい強固な床面になっておりますが、万が一傷がついてしまった場合に傷が目立ってしまいますので傷が目立たないようにしたい方等お好みによって艶消し仕上げを選定していただく事も可能です。

【ハピアフロア鏡面仕上げ】サンワカンパニーHPより

【ハピアフロア艶消し仕上げ】サンワカンパニーHPより

 

工事スタート

それでは実際に施工させて頂いた工事をご説明させていただきます。

 

まずは既存便器を慎重に取り外します。

【既存便器取外し】

 

便器が撤去できましたら床を解体していきます。

【床解体】

 

床を解体してみると、便器にかかっているフローリングの継ぎ目から汚れが染みて、既存のフローリング・下地ベニヤにまでシミができており、アンモニア臭がしている状態でした。

 

今回は下地から組み替えますので、トイレの嫌な臭いまでリフレッシュすることができます。

洗面所の床の高さと新しいフローリングが同じ高さになるように床の下地を大工さんに組んでもらいます。

 

根太を組んで下地ベニヤを張ってもらい床下地の完成です。

【床下地組】

今回は根太まで組み替えるので問題ありませんが、今回使用するトイレタフは捨て貼り工法(フローリングの下にベニヤが必要な工法)のフローリングになりますので下地ベニヤを張らなければなりません。

既存の床が直貼り工法(ベニヤを張らないで根太にフローリングを直接張る工法)の場合で根太を残す場合と既存の床に重ね張りを行う場合は12mm床の高さが上がりますので段差をなくしたい方は根太位置を下げる必要があります。

今回は洗面所より3mmほどトイレの床が上がっておりましたので、3mm下げて床下地を組んでもらいました。

 

新しいフローリングを割付し、張っていきます。

このトイレタフはセンタータイプとサイドのボーダータイプに分かれており、センターを便器の芯に振り分けて配置することで便器に継ぎ目がかからないように施工ができます。

【トイレタフ割付け】ダイケンHPより

 

また、両サイドに設置するボーダーは2種類あり、既存のトイレ室の間口に合わせて選定します。

 

今回はカットボーダータイプを真ん中で切り分け両サイドに振り分けて配置します。

間口900mm以上の広い場合はボーダータイプを選択し施工します。

【トイレタフ構成】ダイケンHPより

 

きれいに納めることができました。

【フローリング完成】

 

最後に便器を再設置し完成です。

【完成】

 

清潔感のある床に仕上がりました。

お手入れしやすく染み込む可能性が少なくなり大変喜んでい頂けました。

 

なお弊社藤沢店にも展示しておりますので気になる方は是非一度ご来店下さい!

【藤沢店展示品】

エールハウスでは、建築士、インテリアコーディネーター、また整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト等の住まいに関わる資格を持った女性スタッフがおります。横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!

お問合せ