こんにちは! 藤沢店の2級建築施工管理技士の川西です。
リフォームの業務に従事していて、やはり水廻りの工事のご依頼が多いのですが、その中でも洗面室やトイレの模様替えは大変多い案件です。今回は当社の施工例と合わせて、それぞれの仕上げ材を解説します。
トイレや洗面室の床の仕上げでは、現在圧倒的に多いのはポンリューム、いわゆるクッションフロアシートと言われるものが大多数を占めていると感じます。適度なクッション性や水回りに強い耐水性を持ち合わせ、尚且つ施工性にも優れています。早急な復旧が求められるトイレ工事の場合は、我々施工側としても大変ありがたい仕上げ材です。
最近では1階・2階とそれぞれにトイレがあるお宅も多く、一度リフォームしたトイレや洗面室は、10数年と長くご使用いただくことになりますので、お客様との最初の打合せの際にしっかりとご要望をお聞きし、様々な仕上げ材でご提案させていただくようにしております。昔は隅に追いやられていた、暗くて殺風景な水廻りの空間というイメージでしたが、今は居心地の良い空間に変わってきているのではないのでしょうか。
ポンリューム(クッションフロアシート)仕上げ
こちらの柄はフローリング調の柄になります。写真では本物のフローリングと比べても、まず判断は出来ないかと思います。それぐらい今は印刷技術が進み、本物と見間違う位のデザインがあります。ただし実際に歩くと本物のフローリングとは違い、クッション性があります。厚さは通常1.8mm程度となり、既存シートの貼替の場合は、入口等の納まりも気にせず施工が出来ます。水が染み込まないので、やはりトイレや洗面室には大変向いている仕上げ材だと思います。経年的な劣化としては、歩行動作部位が擦れてきたり、黒ずんでくる場合があります。
フロアタイル仕上げ
塩ビシート製の2mm前後の厚さの、タイル材の床材です。ポンリュームとは違い、クッション性はありませんが、表面が硬く傷がつきにくい為、店舗など不特定多数の人が土足で歩く場所にも使用されています。一枚一枚タイルシートを貼っていく為、施工性はポンリュームに比べると悪いですが、万が一傷をつけてしまったりしても、その一枚だけ貼り直すことが出来ます。店舗などでよく使われる為、様々なデザインのタイル材から選ぶことができます。
下記写真もフロアタイル仕上げです。お施主様のご要望でブルックリンスタイルの空間にされたいとのことでしたので、WOODONE(ウッドワン)の無垢の木収納と合わせて、タイルシートをヘリンボーンに一枚一枚貼り上げました。通常の施工よりも、ひと手間掛かりますがフロアタイルだと、こんな施工も出来ます。おしゃれですね!
石目調鏡面フローリング仕上げ
最近人気の仕上げが、この石目調鏡面フローリング材です。木質のフローリングなのですが、表面は耐薬品、耐水に優れている鏡面シートですので、水廻りにも安心してお使いいただけます。注意点としては厚さが12mmある材料のため、入口の納まりやドアの開閉には留意しなくてはなりませんが、大変重厚感がありおすすめ建材です。お客様のご満足度も大変高い仕上げ材です。
その他、仕上げ材には様々な商品があります。私を始め、当社のスタッフはお客様との最初の面談の際に、建築のプロとしてお客様のご要望を可能な限りヒアリングを行なって、最適なご提案をさせていただくように心がけております。どうぞお気軽にお声掛けください。