みなさん、こんにちは! 二級建築士の田渕です。
建築の世界に入って、もうすぐ20年経ちます。今まで得た知識を活かして、これからお客様のお役に立つ情報をお届けいたしますので、よろしくお願いいたします!
前回の「新築工事のご紹介!地鎮祭~基礎工事編」にひき続き、今回も新築工事の様子をご紹介させていただきたいと思います。
今回の物件は、一つの敷地を分割して家を建てるというレアケースです。
実は、相続が発生して兄弟で土地を分割することになりました。もともと庭付きの一戸建てで、その戸建は残しつつ庭の部分で分割して家を建てる計画をしました。
前回は、地鎮祭と基礎編をお届け致しましたが、いよいよ家を建てて行きます。
建て方とは
建て方とは、土台や柱などで建物の形をつくっていくことをいい、建築用語では、建て方工事と言います。いわゆるフレーム作りです。そのため、海外ではフレーミング工事とも言われていますね。
今回は木造建築でフレームを造って行きますが、木造でも大きく分けて、
- 在来工法 (昔ながらの日本の建築工法)
- 2×4工法 (海外で主流のパネル工法)
の2つの工法があります。
昨今は、2×4工法もかなり増えてきた印象です。
考えてみて下さい。和室より洋室の方が多くありませんか?
在来工法の特徴は和室を造るのに適した工法と言ってもいいので、和室が全くない新築も増えている中、2×4工法が増えているのは納得ですよね。最近では2×4工法の方が、耐震に有利とか、工期が短くてコストパフォーマンスも良いとも言われています。
さて、今回の物件は2×4工法で建てて行きます。
2×4工法の建て方
2×4工法の建て方には、現場で手組をする場合と、工場で事前にパネルを作製して現場搬入する場合があります。
【現場で手組をする場合】
- メリット:コストが安い
- デメリット:現場での作業が10日~14日間くらいかかる為、天候の心配がある
【工場で事前にパネルを作成する場合】
- メリット:1棟建てるのに1~2日で完成する
- デメリット:運搬費や現場でのクレーン作業などのコストがかかる
どちらの場合もメリット、デメリットがございますが、今回は、現場で手組みする方法を選択しました。
建て方スタート!
1、材料の搬入
まずは、土台廻りの材料を搬入します。
2、土台敷き
材料が搬入されたら、土台を敷いて行きます。基礎工事で設置されたアンカーボルトとしっかり緊結していきます。
3、組立
続いて、1階の床~1階の壁~2階床~2階壁~小屋組~屋根と順番に材料を搬入して、組立していきます。
4、屋根葺き工事
屋根まで、組上がったら、屋根に防水シート貼り屋根葺き工事に入ります。これで、雨が多少降っても安心ですね。
5、サッシ取付
続いてサッシを取付ます。サッシと玄関ドアを取り付ければ雨の吹込みも安心ですし、防犯上も安心です。壁に防水シートを貼れば完璧です。
5-2、バルコニー防水
バルコニーがある場合は防水工事も先行して行います。今回はFRP防水を行いました。
通常フレーミング工事が完了したらすぐにサッシを取付てしまうのですが、バルコニーは先に防水工事をしてからサッシの取付を行います。
6、電気配線、配管工事
これで完全に雨もりの心配がなくなりましたので、電気配線工事や給水管や給湯管の配管工事を行って行きます。
ここまでが建て方工事、フレーミング工事の流れとなっています。サッシの取付や屋根工事、防水工事は雨漏りしない様に先行して予定していきます。
ここまでくれば造作工事の材料を搬入できます。まずは、断熱材や石膏ボードなどを搬入していきます。
ここまで形になると、施主様もイメージしやすくなる段階ですね。
次回は、『造作木工事編』をお届けします。お楽しみに!
エールハウスでは、建替え新築工事から水廻り商品のご提案、リフォーム無料相談を常時やっております。皆様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております。
エールハウスでは、『皆様の暮らしが快適で笑顔があふれる住まいづくり』をきめ細かくお手伝いさせて頂きます。
エールハウスの各スタジオでは、常設で水廻り設備などを展示しています。お住まいのご相談やスタジオ見学など、お気軽にお近くのエールハウススタジオへお立ち寄りください。皆さまのお越しを、スタッフ一同お待ちしております(^^)/
★スタジオ情報は下のスタジオ写真をクリック★
★各スタジオの紹介動画もYouTubeにて公開中です★
この他にも、様々な動画を公開中です!