みなさん、こんにちは! エールハウス社長、一級建築士・宅地建物取引士の伊丹です。
ご存知だと思いますが、日本は少子高齢化が進み、空き家は急増しております。ある研究所の調査によると、2033年には3戸に1戸が空き家になると予測しているようです。そのような背景もあり、空き家を減らすために、中古一戸建てを有効活用しようということで、新築と比べて安価な中古一戸建てを購入し、自分好みにリノベーションをする方が増えております。そこで今回は、中古一戸建てを探す際のポイントをご案内させていただきます。
1、地域力
中古一戸建てを探す際、もちろん建物自体の間取りや性能も大事ですが、不動産の立地条件も忘れてはなりません。
- 地盤が悪くないか
- 大雨や台風時に浸水しないか
- 治安は悪くないか
なども調べておく必要があります。そのような情報は役所や不動産会社、警察などで調べることが可能です。次に忘れてはいけないのは、物件周辺の環境です。
- 公園や緑化など自然が豊かか
- 商店や学校・病院などの生活に必要な施設はあるか
- 騒音や臭いなど気にならないか
なども快適な生活を送るのに重要になってきます。
確かめる一番の方法は、少し面倒ですが、実際に時間を掛けて街周辺を歩いてみることです。出来れば、平日、休日、昼夜と場面を分けて現地を確認するようにしてください。
不動産を購入することは、一生に何度もない高額な買い物です。後悔しないように、じっくりと調べましょう。
2、建物の築年数
中古一戸建ての場合、木造の建物がほとんどです。地震国である日本において、建物の耐震性能は安心で安全な生活を送るにおいて不可欠です。
建物を建てる際には、建築基準法に則って建てるのですが、耐震基準に対する法改正が大きく分けて2回ありました。1981年(昭和56年)と2000年(平成12年)です。1981年以降に建てられた建物であれば、震度6~7程度の地震でも建物は倒壊せず、人の安全が確保できるように建てる必要があります。さらに2000年の改正で、木造住宅の耐震性が見直され、耐力壁の配置バランスや筋交いの接合方法なども見直され、より耐震性に優れた建物を建てなくてはいけなくなりました。よって、出来れば、2000年以降に建てられた中古一戸建てを探すことをお勧めします。
3、物件の用途地域
日本全国において、「用途地域」というのが定められており、用途地域によって建築可能な建物の規模が決まります。用途地域は全部で12種類ありますが、主に「住居系」「商業系」「工業系」と3つに分類されます。
「住居系」は他の2つと比べると建ぺい率や容積率の制限が厳しく、近隣への陽当たりなどの配慮のため、高層の建物や敷地いっぱいに建物を建てることが出来ません。その分、日照や通風は良好で、住まいの快適性を求めるのであれば、「住居系」の用途地域で物件を探すことをお勧めします。
「商業系」の用途地域の物件の良い所は、何と言っても利便性です。駅周辺の地域は、商業系の用途地域に指定されていることが多く、敷地いっぱいに高層の建物を建てることが可能です。ご自宅で商売を考えている方には「商業系」の物件を検討されるのも良いと思います。
「工業系」は名前の通り、工場が立ち並ぶエリアになりますが、近年、開発が進み、住居系に近い環境のエリアも多くなっております。工業系だから住宅には向かない、とは一概に言えなくなってきているかもしれませんね。
4、まとめ
今回は、中古一戸建てを探す際の3つのポイントについて、お伝えさせていただきました。あくまで探す際のポイントなので、実際に物件を見て、建物に不具合がないか、建物の仕様はどうかなどをチェックすることは必須です。自分の目で見て気に入った物件は、建築のプロに再チェックしてもらうと、さらに安心ですね。当社でも住宅診断(ホームインスペクション)を行なうことが可能ですので、その際は是非ご相談下さい。
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