こんにちは一級建築士の後藤です。
今の時期「花粉症」でお悩みの方には、とても辛い季節だとお察しいたします。私は今まではあまり花粉について意識したことが無かったのですが、ここ2~3年前からTVで「今日は花粉が多いでしょう」と言った日は少しくしゃみが出たり、顔がやけにヒリヒリしてみたり、少し怖いのですがいわゆる「花粉症」っぽくなってきました。
さて今回は、「おトイレの床が落ちそうなので早目に見に来て直してください」とのご連絡を頂いたT様宅のお話です。
お伺いして拝見したところ、便器が設置されているタイル張りの床が、少し下がって右側に傾斜しており、トイレに入って乗っかるとグラグラ動く状態でした。
今にもガタンと落ちてしまいそうで怖い状態でしたので、そこで今回のタイトルを「恐怖のおトイレ」とさせていただきました。
現地調査の際は、落ちてしまわないよう両側の壁に手をついて体重を一気にかけないように慎重に入りました。本当に体重を掛けるのが怖かったです。T様にお聞きしたところ、便器のタンクへの給水部分で、少し前までしばらく「ポタポタ」と水漏れを起こしていたのをそのままにしていたとのこと。また右側のお部屋が浴室でした。
現地調査後、T様へのご提案
- 現況はトイレと右側の浴室との境の土台や柱が腐食していて床が下がってしまっている
- トイレの床は、下地ごとやり替えが必要
- 浴室もかなり古く、傷んできているので、一緒にシステムバスにすることをご提案
床廻りを解体すると、土台が!
(今回、浴室はシステムバスの納期の関係で少し後になりました)
まず、トイレの床廻りの解体から始めたところ、案の定右側の浴室との境の土台はものの見事に腐食して「炭化」して無くなっている状態でした。
大工さんと相談の上、後日浴室を解体した際に、土台と間柱、柱の交換や補強をすることにしました。
トイレ工事スタート
- トイレ側の床は新規に交換して、壁も窓下まで合板下地に張り、後々に手摺を取付できるようにしました。
- 床にはCF(クッションフロア)シートを貼り、壁にはビニールクロスを貼りました。
- その後新規の超節水便器とシャワートイレを設置して予定通りに二日で完了いたしました。
お客様も水平でガッチリした床で、綺麗になったおトイレに大変喜んで頂きました。これで安心ですね。
この後、第2弾の浴室工事を行いますが、何処まで腐食しているかがちょっと怖い予感がいたします・・・次回へつづく。