こんにちは!エールハウス横浜店、一級建築士の後藤です。
今日から3月に入りましたね。最近は温かい日が増えてきて春の訪れを少しずつ感じますね。2月は横浜でも雪が降りましたが、積もらなくて本当に良かったです(これで積もると現場が遅れてしまって収拾がつかなくなって…泣)。
さて前回の【減築工事&フルリノベーション】ライフスタイルの変化に合わせた住まいづくりに続いて、現在工事中のフルリノベーションの事例をご紹介いたします。今回の建物は築46年目の木造住宅です。
フルリノベーションとは
大がかりな改築や、増改築のことを言いますが、骨組みを残して(スケルトン状態)耐震補強を兼ねて、お客様のいろいろなこだわり等を盛り込んだコンセプトリフォームなどが、そのように呼ばれています。
平屋に建替え?フルリノベーション?
お客様は今回の工事を行なうにあたり、
- ハウスメーカーがお奨めする建て替えの新築の平屋にするか?
- 弊社がお奨めするフルリノベーションにするか?
いろいろとご検討されたとお聞きしました。
平屋にするとスペース的にも小さくなってしまい、収納などにも困ってしまうだろうということで、最終的には私がオススメしたリノベーション案を採用していただきました。理由としては、建て替えよりもコストを抑えられることと、私がご提案したプランを気に入っていただけたことです。建築士冥利につきますね!
プランニングポイント
リノベーションのプランニングを進めるにあたり、下記項目をポイントにしました。
- 地盤も良くしっかりしていてるので、特に地盤の補強は行わない
- 屋根は6~7年前に葺き替え済みなのでそのまま残す
- 耐震診断をして構造体をしっかりと補強
- 1階の古い倉庫部分を対面式の広々としたLDKに変更
- LDK南側部分は、開放感を出すために斜めの勾配天井とし、化粧の丸太梁を設置(ここはご主人の趣味のこだわりのスペースとなります)
- 通常の天井と勾配天井の仕切り部分を広げて補強
- 外にはオープンスペースの木製一体型のテラスを配置し、リビングからの空間の広がりを設ける
今回はお客様のご厚意もあり、ご近所の方々にも『構造見学会』と言うカタチで中間のお披露目会を開催させていただきました。リノベーションを行なうにあたり、ただ間取りを使い勝手良くするだけではなく、耐震性や断熱性などの建物の性能をアップする工事を行なったので、そのあたりの工事状況を見える状態で、今回の見学会を行ないました。新築住宅の構造見学会は良く開催されておりますが、リノベーションの工事途中での見学会は珍しいとのことで、多くのお客様にご来場いただけました。
当日の様子です!雨も降らず、天候に恵まれました。
ご来場いただいた皆様、寒い中お越しいただきありがとうございました。工事が完成した時にもお客様にご協力いただいて、完成見学会を開催いたしますので、是非ご来場ください。
次回のブログでは、実際の写真と一緒に工事中のお話しをいたしますのでお楽しみに!