こんにちは!エールハウス横浜店、一級建築士で横浜市耐震診断士の後藤です。このところだんだんと暑い日も増え、夏のシーズンが始まろうとしていますね。
さて前回は、以前のブログ≪恐怖のおトイレ≫ 其の壱でご紹介したT様宅の続きとなります。
前回は、トイレの床が腐食して傾いているところの修理工事を先行して施工し、とても綺麗になった工事事例をご紹介させていただきました。今回はその続編で、浴室との境の「土台や柱が腐食していた」側の浴室側の工事です。
やはり出てきました、腐食部分!
まずは廊下などを養生してから、次に大工さん達が二人掛りで天井を撤去して、壁や床のタイルを剥していきます。
- 案の定、ものの見事に土台が3方向腐食して無くなっていました
- 柱では、1/3ほど腐食しているのが1本、根元50cm位腐食している柱が2本ありました
水が回ったことで起きる「腐朽菌」よる腐食と、同様に水廻りが原因の「白蟻」の食害による被害です。
正直、解体前の私の予想以上に被害は大きい状態でした。このような状態なので、土台の交換(腐食している部分は炭化したゴミしかない部分もありました)と柱の根継ぎ、左記の柱の添え木抱き柱補強、筋かいの補修などの処置を行いました。
大概のお宅は、浴室が建物の角にあることが多く、「阪神大震災」時には地震による揺れで、本来揺れを抑えるために、「筋かい」が柱・土台・梁との間で突っ張ってくれて、制震材として働いてくれなければなりません。同じように腐食していて、筋かいが土台を貫通したり、角柱が腐食していて倒壊した住宅の写真をたくさん見たものでした。
皆さまも一度それぞれの「我が家の浴室点検」を行ってみてください。
特に築15年以上のタイルの浴室は「要注意」です。
- ゲンコツで壁を少し叩いてみる
- 壁の下の方を「グッ」と押してみる
など、自己点検してみてください。場合によっては壁が「ボゴッ」と凹んで穴が開いたり・・・そのような場合は、弊社へお気軽にご相談ください。
横浜・藤沢・湘南エリアでリフォーム・リノベーション・新築をお考えの際は、お気軽にエールハウスまでご相談下さい!