皆様こんにちは。エールハウス藤沢店二級建築士の新井田です。最近は暑い日が増え、夏が来てるな、と感じますね。
前回はガスコンロについてメリット・デメリットをご紹介致しました。今回は前回の続きでIH編をお届けいたします。
そもそもIHとは?
IHとは「induction heating」の略で、誘導加熱と言う意味です。この誘導加熱とは電磁誘導の原理を利用し金属などを加熱することをいいます。
どんどん難しい単語が出てきますが、簡単に説明すると、
- コイルなどの導線に強い電流を流すと強い磁場が発生
- その上に電気を通しやすい金属(鉄・ステンレスなどのフライパン)を置く
- 電磁誘導により渦状の電流が発生し、その抵抗により金属が発熱する
といった原理です。
正直難しすぎて私も詳しい原理はわかりませんが、要は電気により金属の鍋やフライパンを発熱させ調理を行うものなので火は一切使いません。
しかし注意が必要なのが、使用中は電磁波が発生しているので、心臓にペースメーカーが入っている方は、電磁波によりペースメーカーが誤作動を起こす場合があります。安全にご使用いただく為に、ご使用前に医師にご相談することを強くお勧めいたします。
※使用禁止ではなく、環境により電磁波が違うため、医師と安全に使用できる距離をご相談いただいてからのご使用をお勧めしております。
IHのメリット
次にIHのメリットについてご説明いたします。
①火をつかわないので安心
IHは先ほどお話した通り、火を一切使わないので火災の心配が少ないのが大きなメリットです。ガス漏れもないので、ガスに比べると安全にお使いいただけます。また、火を使わないことのメリットとして、室内温度も暑くなりにくいのもうれしい点です。(鍋などは加熱されておりますので取り扱いには注意が必要です。)
②掃除がしやすい
これもIHユーザーから多い声で何といっても天板に突起がないのでお掃除はガスコンロとはくらべものにならないほど楽ちんです。
五徳の大変な掃除から解放されます。
③温度調節がしやすい
温度調節が楽なのは断然IHだと思います。ボタン操作で10段階ほどの調節が可能です。また、保温機能があるIHだと80度を一定に保つなんてことも可能なのはすごく便利ですよね。
ちなみにお湯を沸かす場合、ガスに比べ熱効率が良いIHのほうがお湯の湧きあがりも意外に早いんです。IHの熱効率は96%に対し、鍋肌に逃げてしまうガスは50%ほどしかありません。
IHのデメリット
次に、IHのデメリットについてもご紹介します。
①停電時使えない
災害の多い今日で、これはかなり痛手なデメリットだと思います。停電の際に、調理やお湯を作る事ができないのはかなり不便な点かと思います。卓上用のガスボンベを一台常備しておくことをお勧めいたします。
②専用の鍋やフライパンが必要
鍋がIH対応でなければならないのも大きな欠点かと思います。
鍋を選ばないガスとは違い、素材や形状により使えないことがある為、鍋選びは重要になってきます。IH用の鍋は重いものが多いので、使いづらいと聞くこともしばしばあります。
(※近年ではオールメタル対応のIHも出てきたので、圧力鍋や銅鍋、アルミの鍋も使えるようになりました。ですが本体価格が割高になってしまうので、ガスに比べるとまだまだ初期費用は高額になりがちです。)
③鍋振りや炙りができない
料理好きの方やプロの方の調理法「フランベ」が全くできなくなってしまいます。また鍋を放してしまうと加熱ができなくなってしまうので、高温で鍋を煽りたい!という方には不向きです。
(※近年の光センサー搭載機種の登場により、鍋ふりも可能な機種が出はじめてきました。 鍋を一瞬トッププレートから離しても、すぐに温度が復帰するようです。IHコンロの選択幅が広がりましたね。詳しくはお気軽にお問合せ下さい)
IHのおすすめ製品
IHは多くのメーカーさんから販売されていますがその中でもこれはいい!と、思うIHをご紹介いたします。
Panasonic トリプルワイドIH
パナソニックさんのシステムキッチンの中で、Lクラス・リフォムス・ラクシーナに対応可能なIHで、3つ横並びに鍋を配置し調理可能な製品となっております。
間口が通常のコンロに比べ広いので、二人並んで調理しても窮屈さがありません。
また横並び配置なのでコンロの奥行が短いので手前にスペースがあるのが良い点で、コンロ手前で食材を切る・下ごしらえをする・料理を盛り付けるなんてことも可能です。
興味のある方は下記URLからPanasonicのホームページにさらに詳しく記載されておりますので是非一読下さい。
トリプルワイドIH| システムキッチン | 住まいの設備と建材 | Panasonic
※このIHはパナソニックキッチン専用設計となりますのでパナソニック指定のキッチン以外では取り付け不可となります。
このトリプルワイドIHはエールハウス旭スタジオでも展示・体験が可能です。
私も実際に使ってみましたが、コンロ前にスペースがあるとかなり使い勝手が良かったです!フライパンの柄がカウンターから飛び出さないので、服に引っ掛かって邪魔にならいなど、細かな部分もよく設計されているなぁと思いました。ぜひ一度お試し下さい。
いかがでしたか?今回ガス編とIH編の二回にわたり、それぞれのメリット・デメリットなどをご紹介いたしました。
やはりどちらにもメリット・デメリットがありますので、お選びする際はよく理解した上で、なにが自分の中でどの機能や用途が必要なのか、重要なのかをよく考え、どちらにするかを決めるとご不便なくお使いいただけるかと思います。
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