みなさん、こんにちは! エールハウス藤沢店、二級建築施工管理技士の川西です。
本日は、家を支える大事な基礎についてのお話をしていきたいと思います。
木造住宅やビルなどもそうですが、鉄筋コンクリートが基礎や躯体として使われています。
『なぜコンクリートの中に鉄筋を入れるかは皆さんご存知ですか?』
コンクリート(セメント+砂利+砂)は圧縮される力には非常に強いのですが、実は引っ張られる力には弱い性質を持っています。逆に、鉄筋は引っ張られる力に対して強い特徴を持っています。
このようなお互いの性質をうまく利用するため、コンクリートの中に鉄筋を埋め込み、コンクリートの弱点である引っ張られる力に抵抗して強固な基礎を作っていきます。
それでは次の写真をご覧下さい。
こちらの写真は、築25年程度の木造の建物の基礎です。
藤沢市は海も近く、海岸線より500m以内は重塩害地域と言われており、海水に含まれる塩化物の影響で金属が錆びるなどの被害を受ける地域でもあります。そのため、基礎に埋め込まれた鉄筋もコンクリートの中性化が進み、鉄筋を錆びさせて、結果的に上記の写真の様な状況になってしまう場合があります。
そこで、それらを防ぐ為の対処法をいくつかご紹介します。
新築・増築等の場合には?
- 鉄筋のかぶり厚をしっかりと取る
- セメント比の大きいコンクリートを使う(長期優良住宅の基準では27kN/mm2以上のコンクリートを使うように明記されています)
この2点を行なっていれば、問題はないと思います。
既存住宅の場合は?
基礎の保護塗料などを塗ってあげることで中性化を遅らせ、基礎の寿命を延ばせることが出来ます。
長年の地震などの影響でクラックが発生してしまっている場合には、鉄筋が剥き出しになり、基礎の寿命を縮めてしまう可能性もあるので、エポキシ樹脂を注入してクラック補修などの対処は必ずしておいたほうが良いですよ!
本日は以上になります。
エールハウスでは基礎、床下の点検も無料で行なっておりますので、気になる方はお気軽にお問い合わせ下さい。
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