ちょっと特殊な内装工事事例!~界壁・物入れ造作工事~

 皆様、こんにちは。エールハウス藤沢店スタジオ、二級建築士の新井田です。

 本日のブログですが、先日工事させて頂いた、ちょっと特殊な内装工事の事例をご紹介いたします。

 本題のブログに入る前に、こちらの写真を見て下さい!

 休み中に自宅でプチDIYで、市販のカラーボックスに扉をつけてみました!なかなかうまくできたのでは?と自画自賛しておりますが、時間がかかってしまいました・・・・。大工さんのように手際よくとはなかなかいかないものですね。

 それでは、本題の内装工事のご紹介に入ります!

お客様のご要望

 藤沢市でマンション管理をされているオーナー様より、以前にリフォームで界壁(※1)に取りつけた建具を撤去して、壁を塞いでほしいとのご相談を受けました。

 もともとオーナー様宅の隣の部屋は賃貸として使用していたそうなのですが、数年前にオーナー様のお父様が隣の部屋に住むことになり、弊社にて界壁に建具を取付けさせていただきました。

 しかしながらお父様が引越しされることとなり、再度、賃貸としてその部屋を貸したいので建具を撤去し、壁を塞ぎたいとのご要望でした。

(※1)界壁とは、マンションやアパートの住戸との境の壁で、耐火性能・遮音性能が求められる壁です。建築基準法第30条には「長屋又は共同住宅の各戸の界壁は、小屋裏又は天井裏に達するもののほか、その構造を遮音性能(隣接する住戸からの日常生活に伴い生ずる音を衛生上支障がないように低減するために界壁に必要とされる性能をいう)に関して政令で定める技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものとしなければならない」と明記されております。

界壁の法律

 要約すると

  • 騒音などのトラブルを防ぐ
  • 火災が発生した際に燃焼することを遅らせる
  • 燃焼することを防ぐ

 このようなことから、建築基準法に基づき施工をする必要があるということですね(2019年には法改正がされ、天井に強化石膏ボードを2枚以上、厚さ計36mm以上であれば天井裏まで立ち上げる必要がなくなるという緩和が追加されました)。

 

リフォーム工事のご提案

 今回の工事では、お客様の言う通りにただ単に壁をふさぐだけですと塞いだ箇所がデッドスペースになってしまいます。そこで、使い勝手の良いように収納を設けることをご提案させていただきました。

 ところで、皆様もニュースで耳にしたことがあると思いますが、近年大手賃貸事業会社の界壁の施工不良問題が大きな問題になりました。施工会社は、天井裏・小屋裏まで界壁を立ち上げていないこと断熱材などを防火性能のないものを使用していたということで、施工不良が深刻な問題になっておりました。

 界壁は火災から身を守る・日常生活を正常に過ごすための重要な構造ですので、欠陥してはいけません。今回は界壁の耐火性・遮音性を確保するために次のような建材をご提案し、使用しました。

 

鉛ボード

 鉛ボードとは主に石膏ボードの裏面に鉛板を複合させてもので、放射線遮蔽・透過防止材として病院のレントゲン室の壁に使われることで有名です。鉛は遮音性能にも優れており、鉛の厚さによってはカラオケルーム・ピアノ室などの防音性の求められる壁にも使われるほど防音性能の高い建材です。鉛が厚ければ厚いほどより防音性が高まります。

鉛ボード

 

ロックウール

 ロックウールとは、断熱材の一種で天然鉱物由来の繊維で耐火性・防音性・断熱性に優れたものです。よくグラスウールと混同されがちですがグラスウールはガラス繊維でできている断熱材で、価格も安価で新築・リフォーム共によく使われている材料です。両者を比較すると、ロックウールの方が密度・比重が重くグラスウールより断熱性・防音性に優れています。

ロックウール

 今回の工事では、石膏ボード12.5mm+鉛1mmの鉛ボードとロックウール、二つの材料を使用し、界壁性能を確保するように設計致しました。

 

工事スタート!

 既存の建具です。

 まずは解体から始めます。

 解体してみると、袖壁に断熱材が入っていませんでしたので、急遽、グラスウールを充填しました。

解体断面

 次に、新しいボードを張る為の下地を組んでいき、ロックウールを充填します

 

 既存の界壁は、両壁石膏ボード21mm+9.5mmの2重張りで厚み30mmの壁厚がありました。基本的な界壁には問題ない壁の納まりですが、オーナー様はワンちゃんを飼われていらっしゃるので、今回は以前よりも遮音性が高くなるように鉛ボード13.5mm+12.5mmの石膏ボード2枚の3重張りとしました。片側の合計38mmの壁に加え鉛も入っていますので、かなりの遮音性能が期待できます。

鉛ボードを張ります。

 

鉛ボードを反対側にも張ります。

 

 また、ボードの継ぎ目を上下で互い違いに張ることや取り合いの隙間にコーキングを充填します。

取り合いコーキング打ち

 上記のような施工をしないと、音漏れの原因になってしまいますので、気密性を上げるためこのような基本をしっかりと行うことが重要となります。

 

ボード張り完了

 

 続いては物入れの造作です。物入れ扉の枠を組み、袖壁と垂れ壁を造作します。

 物入れの内部には枕棚を取付けます。今回は寸法上枕棚の切詰めが必要な為、パナソニックのベリティスシリーズの枕棚を採用したしました。

 このパナソニックの枕棚は棚部材全体に芯材が入っている為、現場サイズに合わせて切り詰めることが可能となります。枕棚を組み、最後に扉を吊り、大工仕事は終了です!今回は大工さん二人がかりで何とか1日で終わらせることができました。

 翌日、クロスの職人さんがクロスを仕上げ工事完了となります。

 

 今回は既存のクロスと同品番のクロスにて補修した為、造作部分と既存部分の壁取り合いが目立たないようにすることができました。また、建具も既存の建具と似た色をお選びしましたので、違和感なく仕上げることができました。

 いかがでしたか? 今後とも皆様のお役に立てるよう精一杯頑張ります(^^)/

 

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