こんにちは!二級建築士の田渕です。
今回のお役立ち情報は『介護リフォーム』についてです。
団塊の世代が75歳を迎える2025年には、65歳以上の高齢者が更に増える見込みと聞きます。地域で支え合い、介護医療が必要になっても安心して生活していく制度の一つに『介護保険制度』があります。今回は制度の概要の説明は省略いたしますが、介護保険の中の『住宅改修制度で補助金を利用した工事』についてご紹介します。
手すりの取付工事
代表的なのは、『手すりの取付工事』です。階段や玄関など、段差のある部分で安全に歩行できるように設置します。
なお、手すりはどこでも好きなところに取り付けていいわけではありません。医療・建築の各専門家の意見を聞く必要があります。必要な所にしっかりと手すりが設置してあれば、安心できますよね。
【廊下に手すりを取付けた例】
工事前 ↓
手すり取付後 ↓
【外部アプローチに手すりを取付けた例】
工事前 ↓
外部手すり取付後 ↓
他にも、滑りにくい床材に変更、出入り口の拡張、玄関ドアを引き戸に交換、スロープ造作、固定式踏み台設置など、さまざまなニーズにあった工事が実施できます。
介護保険の住宅改修制度では、上限額が20万円となっており(収入等によって、1割負担、2割負担、3割負担の区分が分かれます)、要支援・要介護の認定を受けた方で、上限額内ではあれば何度でも使えます。また、転居や介護度が3段階以上、上がった場合は再度利用可能となります。
他にも、各自治体で独自の制度もあります。例えば横浜市では、住環境整備事業で支援や介護が必要とする高齢者や障害者が自宅で生活を続けられるように、専門スタッフが住宅の状況等に合わせた住宅改造のアドバイスを行うとともに、アドバイスに基づいて実施される住宅改造工事の一部を助成してくれます。助成限度基準額は100万円で、自己負担割合は所得によって、負担なし ・ 1/10 ・ 1/4 ・ 1/2 ・ 3/4 となっております。介護保険の住宅改修の20万円と併用できるので、対象の方は上手に利用したいですね。詳しくは、エールハウスにお問合せ下さい。