みなさん、こんにちは! エールハウス横浜店店長、二級建築士・既存住宅状況調査技術者の田渕です。
建築の世界に入って、20年経ちます。今まで得た知識を活かして、これからお客様のお役に立つ情報をお届けいたしますので、よろしくお願いいたします!
今回ご紹介するのは、『和室を洋間に。さらに、使いにくい押入れをウォークインクローゼットに改造する』リフォーム施工事例です。
近年和室の利用が減少しており、新築住宅やマンションでは和室がない物件もよく目にします。ライフスタイルの変化に伴い、利用価値が減ってきているので、和室は少なくなっているようですね。
1.既存の状況
ご紹介する事例は、築30年以上の和室があるマンションです。和室の入口が押入れ共有で、当時よくあった設計プランですが、非常に使いにくい形です。
リフォーム前の図面と写真をみて頂いて、あなたがリフォーム計画をたてるとしたらどのようにプランをしますか?
2.お客様のご要望
今回、お客様から以下のご要望をお伺いしました。
- 和室を洋室に変えたい
- 押入れの収納が使いづらい
- コストもおさえたい
この要望に沿うためにはどのようにリフォームプランをしたら良いでしょうか? 建築士の腕の見せ所ですね。
3.リフォームプランのご提案
それでは、わたしが実際にご提案した案をご紹介します。参考にしてみてください。
まず考えたのが、収納をどのように増やすか?ということでした。
コストの事も考え、収納の位置は変えないほうが良いと判断しました。思い切って前に出して、ウォークインクローゼットにしようと考えました。
収納スペースが前に出てしまう分、お部屋のスペースが狭くなってしまうのでどのくらい前に出すかがポイントでした。
実際に施工した寸法は、ウォークインクローゼット収納内の壁、内々寸法で1200mmを確保することに決定。これは、布団を容易に収納できる寸法を基準に考えています。
ウォークインクローゼットの入り口はどこがいいのか
今回、ウォークインクローゼットの入口を真ん中にすることにしました。
- 左側は押入れの機能
- 右側はクローゼットの機能
両側に収納スペースを造り、無駄のないプランとなっています。
入口の建具はどうするか
今回入口の建具を引き戸にしたのですが、これにも意味があります。もともと押入れだった部分をお部屋側に出すことによって収納スペースを確保したため、お部屋が狭くなってしまいました。
そこで、建具を引戸とすることで
- 入口の建具を引戸にすることで、開放した状態でも邪魔にならない
- 床のフローリングも通して施工することで奥行きが感じられ、視覚的にもお部屋が狭く感じない
ようにしました。
ウォークインクローゼットを計画する上で、必要な付帯工事
今回の工事では、
- 入口の建具を開き戸に変更
- ウォークインクローゼット内に照明器具を設置
することが必要でしたが、配線やスイッチなど計画通りにできましたので、施主様にはとても喜んでいただけました。
実際の施工中の写真はこちらになります。床を剥がして床下に配線を切り回し、段差をなくしてフラットにしています。
さて、プランは上手く計画できましたが、最後にコストを下げると言う要望にとても悩みました。
そこで完全な洋室にするのではなく、天井はそのまま残すというご提案をしました。和室の天井をいじらないだけで、かなりのコストダウンになります。「天井が和風の板張りでも以外と気にならないものですね」と、施主様もおっしゃっていました。
施主様の全てのご要望に応えることができ、とてもご満足されているご様子でした。
和室を洋室に改造し、ついでにたっぷり収納を叶えてしまったリフォーム!大成功でした。
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